読書時間:4.5h
一読:あり
再読:あり(一部)
R指定:なし
著者:安克昌
刊行:2001年12月
価格:720円+税
出版:角川ソフィア文庫
#一万円選書
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大規模災害における心のケアについて
震災直後の心のケア活動 1995年1月17日~3月
私の被災体験
精神科救護活動はじまる
直後に発症した精神障害
精神科ボランティアの活動
震災が残した心の傷跡 1995年4月17日~3月
PTSDからの回復
死別体験と家族
その後の心のケア活動
避難所と仮設住宅の現実
変化してゆく意識
災害による<心の傷>と<ケア>を考える
<心の傷>とは?
<心のケア>とは?
災害と地域社会
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日常から非日常へ。
近親者がなくなる、終わりの見えない避難所ぐらし、生活の変化などで人はストレスを受ける。
被災した者同士の連帯感があるハネムーン期には元気でも、後から治療が必要になることもある。
同じ体験をしても心の傷の度合いは異なり、不調を訴える一方で、まだそんなことを、と言われることもある。
被災地外の人が取材した記事は、家族の絆が強まったなど美談が語られがちだが、亀裂を生じた家族も少なくなかった。
人間関係の相談でトップである震災同居だ。
避難所とは違い不便ではないが、気を使う。突然なので、受け入れる方も心の準備ができていない。
生活は安心でも、被災地から離れるとギャップを感じながら生活することになる。
神戸で被災した人が大阪で過ごしていたとき、見ず知らずの人にバチが当たったと言われたという。
東日本大震災でも、阪神・淡路大震災から何も学んでない発言が...
「大震災は天罰」
災害精神医学者のビヴァリー・ラファエルによれば、ストレスは、被災地に残った人が最低、離れた人が最高という。
被災地から離れて暮らすのは、精神的に良いことばかりではない。
心のケアの手法にアクティブリスニング(積極的に傾聴すること)がある。
大人は言葉で表現できるが、子どもは表現できないため、行動に現れることがある。
当時、地震ごっこが流行ったのはこのためである。
心の傷とは、心的外傷を受けていながら、その体験を受け入れることができないでいる状態をいう。
子どもが◯◯ごっこをするのは、つらい体験を受け入れる行動と思って見守りたい。
阪神・淡路大震災から3ヶ月、支援は被災者の自立を阻むという意見が見かけられるようになった。
被災地外からであある。
被災者は援助で得したとは思っていない。
支援は必要なくなったのではなく、質が変わったのである。
支援はいつまでつづければいいのかは、非常に難しい。
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アクティブリスニングのような心のケアにはヨコの関係が大事であるが、大都市はヨコの関係に弱い。
本書のおかげで心のケアのイメージはついたが、すぐにヨコの関係は築けない。
支援されることがあっても、支援してやるみたいな態度は止めてくれ、とは言えない。
支援することがあれば、ヨコの関係を意識するようにしたい。
建て直すのが復興と思っていたので、精神科医が何を語る?、と思っていました。
大きな誤りでした![]()
