この時代に想うテロへの眼差し | サンディの今日もワイン

サンディの今日もワイン

サンディがワインと本についてあれこれ言います。

2020年2月3日(節分)サンディは永眠しました。18年間ありがとう。
ひきつづき、ワインと本についてあれこれ言います。

読書時間:4.0h
一読:あり
再読:あり
R指定:なし
著者:スーザン・ソンタグ
原題:In Our Time, In This Moment
刊行:2002年2月
価格:1900円+税
出版:NTT出版
本本本本本本

スーザン・ソンタグの講演や寄稿をまとめたもの


1 After September 11

1二日後 於ベルリン
2一週間後 於パリ
3数週間後 於ニューヨーク
2Before September 11
4サラエヴォでゴドーを待ちながら
5未来に向けて-往復書簡
6戦争と写真-アムネスティ講演
7エルサレム賞スピーチ
訳者後記

......

 

戦争は各国に協力を依頼できる。
アメリカが戦争と言えば、犯罪でも戦争になる。

パート1は9.11直後のコメント
ソンタグは、9.11を犯罪と言った。
全米がタリバンと戦争だ!という雰囲気のときに、犯罪と言う勇気!
脅迫も受けたが意に介してないようだ。

ソンタグはオピニオンリーダーと云われている。
9.11直後のコメントに耳を貸す人がいれば、アメリカは泥沼にハマることもなかった。
現地当時の空気は分からないが、ヒートアップしているところでの冷静な意見は、弱腰と見られただろう。

オピニオンリーダーは、いつからオピニオンリーダーになるのだろう。
まだ2冊目だが、ソンタグが言うなら間違いないと思っている。
そこいらのジャーナリストより正しいと思っているが、ソンタグの本業は作家である。

 

良心の領界 では分からなかったが、以下のように定義している。

文学とは、良心と道義的な覚醒のため、不正に対する憤りと被害者に寄せる共感のため。

重たいなあare-?*
現実はいいことばかりでもないし仕事も疲れるし、フィクションくらい楽しみたいんや
、と思っているσ( ̄。 ̄) オイラ に、、、

 


『近代的生活は恐怖の供給で成り立っていて、人々はそれに慣らされてゆく。
新聞にざっと目を通すと、戦争、犯罪、窃盗、色欲、拷問、王族貴族や国の悪行、最初から最後まで、恐怖の連続だ。
文明人はこの忌まわしい食欲促進剤をもって、朝の食事を流し込む』
 

 

フィクションを楽しみたいのは、新聞で嫌なことばかり見てるから!?
新聞を見なかったら、フィクションに嫌なことを求めるのだろうか!?
 

 

動揺した。
2日ほど新聞を見るのに身が入らなかった。
新聞を見ていても、嫌なこともあるノンフィクションは読むので、ソンタグの小説もノンフィクションと思えばいいことに気づいたが、
 

スーザン・ソンタグ 著書

 

小説よりエッセイが多いので、身構える必要もなかった。
エッセイは日常生活で感じたことを書いたようなのが多く読むことは少ないが、ソンタグは絶対に違う
知らないことや見たことがないことにテキトーなことは言わないし、紛争地域で何年か暮らすなど、言うことに裏付けがある。

......

 

クリステン・スチュワートがスーザン・ソンタグの伝記映画に主演

 

ハリウッドでソンタグのスピリットを表現できるか疑問ですが、文句言いながら観ますsippai;*