南海トラフ地震の真実 | サンディの今日もワイン

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サンディがワインと本についてあれこれ言います。

2020年2月3日(節分)サンディは永眠しました。18年間ありがとう。
ひきつづき、ワインと本についてあれこれ言います。

読書時間:3.5h
一読:あり
再読:なし
R指定:なし
著者:小沢慧一
刊行:2023年8月
価格:1500円+税
出版:東京新聞

本本本本本本本

地震学ムラの世界

 

はじめに

1「えこひいき」の80%
2地震学者たちの苦悩
3地震学会vs行政・防災側
4久保野文書を追う
5久保野文書検証チーム
6地震予知の失敗
7地震学と社会の正しいあり方は
おわりに

......

地震の発生確率を求める方法は2つある
「時間予測モデル」と「単純平均モデル」で、南海地域のみ時間予測モデルを採用している。
”30年以内に70%”が、その結果である。

時間予測モデルは、地震は一定の間隔で発生するという考え方で、室津港の隆起と沈降のデータを元にしている。
著者の地道な調査により、室津港は掘り下げ工事を行っていることが判明したので、モデルは破綻している。
室津港のデータが正確だとしても、地震が一定の間隔で発生するという周期説は否定されている。
(2003年にカリフォルニア大学から論文が発表されているらしい。原典は見つからず)

単純平均モデルは、地震の間隔から確率を割り出す方法で、南海地域の地震発生確率は”30年以内に20%”となる。

低い確率を出すと防災意識が下がる、予算が減るなど、政治的な判断は理解できる。
他地域と同様のモデルで確率を提示し、減災意識を高める説明責任を果たす、が正攻法なのは疑いの余地がない。
説明しないで済むならそれでいいと思うタイプなので、高い確率はウソも方便とも思うahaha;*
東海地域は地震保険が高いが、時間予測モデルを使用した価格差にはなっていない。
著者は地震予知の研究も批判しているが、「地震予知は無理」という結論も研究の成果である。
著者の怒りは分かるが、正直シラケてきた。
スイッチが入ったのは、読み終えた後だった。


地震学者の研究結果が何も見当たらない。
いとも簡単に予算を獲得できるのに、何をやっているのか分からない。
iPS細胞でノーベル賞を獲った山中伸弥さんでさえ、研究費を集めるのに苦労しているのに。
調査であちこち行けて楽しいと言ってる地震学者もいた。

σ(゚∀゚ )ワタシにとって、地震学者は軽蔑の対象となってしまったhu-*


30年以内に70%が20%になったところで、何をしていいのか分からないのは同じ。
断層と前回動いた年を提示するのがいいだろう。

 

......

 

隠蔽の例は枚挙に暇がない。

 

黒い海 船は突然、深海へ消えた

 

 

流れ―自然が創り出す美しいパターン

では、石ころ1個でも雪崩の規模は予測がつかないことを教えてくれる。
 

著者と同じ温度感になれなかったのは知識のためであり、興味深い書であることは間違いない。
 

また一つ増えた。
 

地震学、、ヤレヤレだぜ