読書時間:5.0h
一読:あり
再読:なし
R指定:なし
著者:斎藤幸平
刊行:2020年9月
価格:1020円+税
出版:集英社新書
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マルクスを笠に着てあらゆる制度を否定し、脱成長しかないと訴える
はじめに-SDGsは「大衆のアヘン」である!
気候変動と帝国的生活様式
気候ケインズ主義の限界
資本主義システムでの脱成長を撃つ
「人新世」のマルクス
加速主義という現実逃避
欠乏の資本主義、潤沢なコミュニズム
脱成長コミュニズムが世界を救う
気候正義という「梃子」
おわりに-歴史を終わらせないために
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なぜいまさらマルクスなのか
資本論を執筆したあと、ほんまにこれでいいんかな、と悩んでいたことが残した資料から分かっている。
それをまとめたのが、MEGA(Marx Engels Gesamtausgabe)で、解釈すると脱成長という答えが導き出されるらしい![]()
SDGsもダメ、社会主義も共産主義もダメ、資本主義も経済成長するからダメ、30年間経済成長していない日本もダメ
バッタ々と切り捨てる様が今の世相にウケているのだろう。
脱成長とはコミュニティで共有しようという主張である。
実家から送ってきた野菜をおすそ分け、子供の面倒を近所のおばちゃんに見てもらう、などをイメージすれば分かりやすい。
これらの行動にはお金が発生しない。GDPに寄与しないから脱成長というわけだが、斎藤氏は水や電力だけでなく、住居、教育、医療まで共有という。
脱成長コミュニズムの柱は4つ
1使用価値経済への転換
2労働時間の短縮
3画一的な分業の廃止
4生産過程の民主化
斎藤氏が想定しているコミュニティの規模はどれくらいだろう。
お金のやり取りは発生しなくても労力は必要である。タダで共有するためにどれくらいの労力を必要とするのだろう。
分業を廃止したら、苦手なこともやらなくてはいけない。
労力を提供できなくなったら共有してもらえないかもしれない。
この社会が暮らしやすいとは、とても思えない。
ひとつ希望があった。
イギリスでは2000-2013年の間にGDPは27%上昇したがCO2排出量は9%減少している。
世界経済のネタ帳 CO2排出量の推移(1990~2019年)(イギリス, 日本)
斎藤氏はここで「外部化」(1章でしつこく出てくる)を掘り下げるべきだった。
イギリスでCO2排出量が減少しても、外国に産業を移しただけなら意味がない。そういう部分はあるしても、
経済成長とCO2排出量減少は両立できるという事実は、パラダイムシフトでした。σ(゚∀゚ )オレ
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脱成長コミュニズムの柱は お花畑でしたが、自由と成長の経済学ほどの怒りは、湧きませんでした。

