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再読:なし
R指定:なし
原題:Der KILL SCORE Auf den Spuren unseres ökologischen und sozialen Fußabdrucks
著者:ヤコブ・トーメ/訳:鈴木素子
刊行:2023年6月
価格:2000円+税
出版:日経ナショナル・ジオグラフィック
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フードマイレージやフットプリントのような「キルスコア」という新たな指標を提言する
プロローグ
予備知識
キルスコアに至る道のり
キルスコアを科学する
犯行現場
炭素排出と気候危機
廃棄物汚染
労働関連死
匿名消費と孤独
暴力・戦争・紛争
裁判
検察側立証
弁護側弁論
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判決
エピローグ
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あなたの行動でどれだけの人を死なせているか
それを見える化するのが「キルスコア」
学者は伝え方が1割と著者は感じており、刺さる指標として思いついたそうだが、ある編集者はボツにした。
こんなの出しても出来ることはわずかで、無力感を感じるだけだと。
キルスコアが刺さるか刺さらないか別にして、取り組みは無駄ではない。
キルスコアは、気候危機、廃棄物、労働、匿名消費、暴力・戦争・紛争について見積りしている。
影響は以下の通り
廃棄物>気候危機>労働>匿名消費>暴力・戦争・紛争
廃棄物が最も影響があるとわかるだけでも十分ではないだろうか。
ちなみに気候危機は、一人が80歳まで生きるのに排出するGHGで一人を死に追いやる計算になるという。
確かにこんなん出されても無力感しかない![]()
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とてつもなく大きなことに立ち向かうときは、ハチドリのひとしずくを思い出すようにしている。
私は、私にできることをしているだけ(I am only doing what I can do.)
できることは小さいだけに間違った方向へは進みたくない。
本書で取り上げている一つにグリーンボンドがある。
要はエコな投資だが、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)やマクドナルドが含まれていることがあるそうな。
BATは2030年までにカーボンニュートラルを達成する目標を掲げている。
エコっぽい感じだが、カーボン・フットプリントにはカラクリがある
スコープという区分が1から3まであり、1は直接排出、2は間接排出、3は1と2以外 となっている
BATがカーボンニュートラルにすると宣言しているのは1と2で、これは排出量の1割にしかならない。つまり3が9割を占めている。
エコな投資をするなら、よく調べましょう。
もう一つは投票
個人の努力は一人分でも、政策は万人の努力となるからだ。
国が後押しすれば、やらざる負えなくなるだろう。
例えば太陽光発電。
元を取るのに11年かかると言われている。
「元」てなんだよ
経済的な指標しか見ていないから、元が取れる取れないに終始してしまう。
キルスコアで表してもピンとこないし、頭が硬いので思いつかない
緑の党はエコぽいけど、投票先としてどうなのか!?
できることは小さいだけに間違った方向へは進みたくない。
