デタラメ データ社会の嘘を見抜く | サンディの今日もワイン

サンディの今日もワイン

サンディがワインと本についてあれこれ言います。

2020年2月3日(節分)サンディは永眠しました。18年間ありがとう。
ひきつづき、ワインと本についてあれこれ言います。

読書時間:5.0h
一読:あり
再読:あり
R指定:なし
著者:カール・T・バーグストローム、ジェヴィン・D・ウェスト/訳:小川敏子
原題:Calling Bullshit
刊行:2021年7月
価格:2000円+税
出版:日本経済新聞出版社
本本本本本本本本本本本本本
 

デタラメを見破る方法から使い方まで
 

1世の中はデタラメだらけ
2メディア、メッセージ、偽情報
3デタラメの特徴
4因果関係
5数字で描くたわごと
6選択バイアス
7データ・ビジュアライゼーション
8ビッグデータとデタラメ
9科学のもろさ
10デタラメを見破る
11デタラメを正す

......

 

本書では、真実は二の次で、他者を言いくるめたり、自分を印象付けたりすることをデタラメとする。

下記3点は基礎知識として押さえておけばよい
・因果関係と相関関係
・グッドハートの法則
・ブラックボックスの検証
 

因果関係と相関関係は、全く関係ないことを関係ありそうに見せること。
面白いページがあったので、これで慣れておけばデタラメに惑わされることもないかと。
全く因果関係の無いデータどうしの相関を楽しむ
 

コーヒーを飲むと寿命が延びる、赤ワインを飲むと心臓病のリスクが減る、などの健康系は、因果関係と特定はできない。
関係ありそうぐらいに捉えておくのがよいかと。


グッドハートの法則は、測定値が目標になると測定そのものに意味がなくなること。
月間販売数を目標にすると、大幅値下げで大量に売るようなケースが該当する。
ニュースサイトはクリック数が目標なので、クリックしたくなるような見出しになる。これにより見出しは似通ったフレーズが氾濫し、クリック数と関心のあるニュースは関係なくなる。
学力テストも、結果の使い方によっては、このケースに該当する。類似の法則でキャンベルの法則ともいわれる。


ブラックボックスは、インプットとアウトプットで検証できる。
インプットに偏りがあればアウトプットも偏る(GIGO: Garbage In, Garbage Out)ので、インプットが大事という。
本書で取り上げていたAIの例は、初見では気づけない難しさでした。
 

......

 

10デタラメを見破る

 

1)情報源に疑問を持つ
 誰が私にこれを伝えているのか?
 その人はどうやってそれを知ったのか?
 その人は私に何を売り込もうとしているのか?
2)この比較は正しいのか
3)うますぎる話、ひどすぎる話は...
4)数字の桁は間違っていないか
5)確証バイアスにつかまるな
6)複数の仮説を考える

これだけでは使いこなせないので、本書を読むことをおすすめします。
11デタラメを正すは、ここまで読んできたからこそで、ちょこっと引用しても伝わらないかと。

 

......

 

思考力改善ドリル 批判的思考から科学的思考へ

 

こういう類の本が好きなので読まなくても分かる。
それでも読もうと決めたのは、最後の数ページが面白かったから。なのに、読み進めても最後に繋がらない。
後半は難しく、10章までに新たな知見を得たような気分になっていたところに、11章
参りました。これからも謙虚に生きたいと思います。
文庫化したら購入します。

著者らの講義を受けたいくらいですが、替わりにtwitterをフォローしました。

twitter  https://twitter.com/CT_Bergstrom
twitter  https://twitter.com/jevinwest