2052 今後40年のグローバル予測 | サンディの今日もワイン

サンディの今日もワイン

サンディがワインと本についてあれこれ言います。

2020年2月3日(節分)サンディは永眠しました。18年間ありがとう。
ひきつづき、ワインと本についてあれこれ言います。

読書時間:5h
一読:なし(長い)
再読:なし
R指定:なし
著者:ヨルゲン・ランダース/訳:野中香方子/解説:竹中平蔵
原題:A GLOBAL FORECAST FOR THE NEXT FORTY YEARS
刊行:2013年1月
価格:2200円+税
出版:日経BP社
本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本
 

2052年をマクロで予測する

1背景
1未来についての懸念
22052年に向けて危惧される五つの問題
2私の世界予測
3私の世界予測の根拠
42052年までの人口と消費
52052年までのエネルギーとCO2事情
62052年までの食糧事情
72052年に向かう非物質的未来
82052年の時代精神
3分析

9未来についての考察

105つのグループの未来
11他の未来予測との比較
12あなたは何をすべきか?
解説:地球社会へ最後の警告

 


2052年の地球は思っていたより悪くなかった。
干ばつ、洪水、異常気象はより頻繁になり、生態系は極地方向へ数百キロ移動、海水は酸性化するが、ヨルゲン・ランダースは、もっと破滅的な状況になると思っていた。
21世紀後半は苦悩するが、自分が生きているうちは大丈夫と分かって安心したそうな。

数値と専門家の意見を参考にした予測は大きく外れることはない。数値的な背景
予測するのは地球の動向のみだからだ。

ヨルゲン・ランダースは「成長の限界」で1970年に2010年の予測をした。現在はシナリオ3のとおりらしい。
本書の予測が1つしかないのは、他のシナリオは無いと考えてよいだろう。
避けようがない未来なら、覚悟をするしかない。
 

悪い出来事の未来も知ることは「絶望」と思うだろうが

悪くなるとわかっていても「覚悟」があるから幸福なんだ


2052年に向けての覚悟
・食糧はある
・人口は81億で頭打ち
・原発はフランスと日本だけ
・日本の成長は横ばい (2%成長なんてありえない!)
・北の方が過ごしやすい
・頻繁な異常気象は言わずもがな

 


ちなみに、UNEPの「気温上昇を2度以内に抑える」という目標は、世界中のGDPの2%を投資すれば達成できるが、ヨルゲンランダースはワイルドカード(予測を大きく変える起きそうにない事象)として取り上げている。
炭素税で賄うとすると「CO2 1トンあたり100ドルの課税」になり、燃費15㎞/ℓ の車で、43ℓ給油する毎に1000円高くなることに相当する。
あれ?思ったより厳しくない。
一瞬そう思ったが、世界中でCO2を発生させる活動すべてに課税て無理やん。
 

 

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GDPとは
人間の活動の尺度。楽しいもの有益なもの、いやいやながら必要なもの、救済のためのもの、ささいなもの、有害なもの、ばかげたものまで含まれる。

漠然と上がる方がよいと思っていたが、災害が起きれば復興費用が計上されるだけで、幸福の指標でもなんでもない。
逆に地球の活動を見える化したらどうだろう?
名付けて「地球会計」
地球からすると人類に生態系のサービスを提供しているわけで、右肩上がりは間違いない。計算方法は( ゚д゚)ポカーン
BSも何が借方で何が貸方かさっぱり分からない( ゚д゚)ポカーン
ランダースさん作ってくれないかな。