読書時間:3h
一読:あり(2018年ベスト1!)
再読:あり
R指定:なし
著者:松本創
刊行:2018年4月
価格:1600円+税
出版:東洋経済新報社
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福知山線脱線事故遺族の淺野弥三一がJR西と向き合った記録
プロローグ
1部 事故が奪ったもの
喪失
連帯
追及
2部 組織風土とは何か
独裁
混迷
激動
3部 安全をめぐる闘い
対話
軌道
エピローグ
章題で振り返り難いのでメモ。(著者は危ない刑事世代
)
喪失:事故直後
連帯:淺野弥三一の来歴
追及:JR西の対応
独裁:井手正敬の来歴
混迷:山崎社長
激動:井出正敬のインタビュー他いろいろ
対話:課題検討会
軌道:あとがき
福知山線脱線事故についてはwikiを参照。
大事故で一番重要なのは、
「原因究明」
原因究明の旗振り役を務めたのは、淺野弥三一。
JR西と対話を続け、被害者と加害者を交えた検討会を立ち上げた人である。
加害者、被害者の垣根を越えて、とにかく良くしたいという想いが伝わってきた。原因を究明し改善することが供養になると考えていたようだ。
闘うコンサルタントと呼ばれているから強引な人物と思ったら、闘うコンサルタントとは対話を止めない人だった。
誰かのせいにする議論(とは呼びたくない)は終わりがないようだが、誰かのせいにして良いことある?と言いたい。
JR西の組織風土、労組、井手正敬、刑事裁判、遺族、これら全てが、対話を妨げる要因になっているように思えた。
すぐ結論を求める昨今には合わない方法かもしれないが、対話を止めない人がいたから検討会が実現した。
「民主主義は面倒くさいもの」という湯浅誠さんの言葉を思い出した。
その後JR西は変わったのだろうか?
事故は起きているが、変わったように思う。
著者の松本創はよく調べていたが、最後足りなかった。
のぞみの台車に亀裂が入り、あわや寸断のインシデントをJR西は見逃した。
新幹線の検査は48時間毎に行われている。ずいぶん多いと感じるが、それが正常バイアスに働くのも事実。これでJR西は変わってないというのは早計だろう。
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万が一のために補償の範囲をゆるい感じに決めておいたほうがいい。
被害者詐欺もあるが、事実婚で保証が打ち切られ自殺した遺族もいる。PTSDで電車に乗れなくなった遺族もいる。
親族のみは不十分なのは明らかだが、どこまで補償するか考えても思いつかない。平時で思いつかないのだから、有事に考えるのは無理だろう。
おまけ
いま開廷中の原発裁判で、会長が有罪になったとして何か変わる?
原発被害者に闘うコンサルタントはいなかったのだろうか。
安易に原因を特定する記事をリンクしたくなかったので、リンクは検索結果です
