空耳の森 | サンディの今日もワイン

サンディの今日もワイン

サンディがワインと本についてあれこれ言います。

2020年2月3日(節分)サンディは永眠しました。18年間ありがとう。
ひきつづき、ワインと本についてあれこれ言います。

読書時間:1.5h
一読:なし
再読:なし
R指定:前作、前々作を読んでない人はNG
著者:七河迦南
刊行:2012年10月
価格:1700円+税
出版:創元社
本本本本本本本本本本本

 

尚子の短編集

 

1冷たいホットライン
2アイランド
3It's only love
4悲しみの子
5さよならシンデレラ
6桜前線
7晴れたらいいな、あるいは九時だと遅すぎる(かもしれない)
8発音されない文字
9空耳の森

 

 

1.登っていたと思ったら降りていた

2.ビルの屋上

3.教師と生徒

4.光クリスティン

5.風俗店「桜の舞女学院」

6.秋津はホモ

7.立ち飲みで

8.母と対峙

9.ホットラインボタンで外の音が聞けるヘッドホン

 

........................

 

どうして面白くないんだろう

 

人が描けていないから、同感できないし感情移入もできないという結論に至り、前作を振り返ると同じ所感だったsippai;*

 

前々作前作、今回をまとめて総括すると、

初回が一番良かった3部作

 

それなりに小説も読むようになった今では、何がダメかハッキリと判る。読み手の裏をかくことがメインになって、物語がお粗末なのだ。例えば、

後に光クリスティンが出てくる場面では、さっき出た人がまた出たというだけで、それ以上でも以下でもない。

 

マスカレード・イブを例にとると、山岸と新田がニアミスするのが楽しく、先が読めたとしても、楽しく読める。なにより、前作(マスカレード・ホテル)を読んでいなくても、楽しめる。

 

(本書にでてくる)登場人物のイメージも湧いてこない。

空飛ぶタイヤを例にとると、登場人物のイメージが湧くから、配役にあれこれ言うわけで、映像化して尚子やカイエの配役が決まっても、元のイメージが湧いてないから、何もいいようがない

 

以降、七河迦南は出てこないと予言する。2016年に新作を刊行しているみたいだけど。