何者 | サンディの今日もワイン

サンディの今日もワイン

サンディがワインと本についてあれこれ言います。

2020年2月3日(節分)サンディは永眠しました。18年間ありがとう。
ひきつづき、ワインと本についてあれこれ言います。

読書時間:3h
一読:あり
再読:なし
R指定:なし
著者:朝井リョウ
刊行:2012年11月
価格:1500円+税
本本本本本本本本本本本本本

 

就活を通して暴かれる”たくと”

 


素の自分を出すのがカッコイイという価値観が見え隠れしているが、それが正しいと思えない。
おそらく、二十歳過ぎの若者がカッコつけても高が知れてるということを言いたいのだろう。

 

”たくと”の分析は正しいが、それは”就浪”と知るまでのこと。
就浪が偉そうに語るんじゃない!と思ってしまうのは、年季のせいだきっと。

 

内定しかない世界では、周囲が気になってしょうがないのだろう。それこそ「何者」でもないだけに、仲間内のつぶやきが気になってしまうわけだ。
ほとんど死アカとなってる自分からすると、なんでそんなに気になるの?と思うが、これも年季のせいかahaha;*

 

本書で「何者に成る」とは、内定を貰うとか資格を得るとかではなく、何かへ突き進む事を指しているのだと思った。


演劇に突き進む銀次は、まさにそれだろう。

中学生レベルと叩かれても、公演し続けるのが良い。みたいな書かれ方をしているが、それは違う
銀次の出番は少ないので詳しいことは分からない。ただ、
もっと良くしたいという思いがなければ、中学生レベルからは抜けられない。

 

最後は、拓人が面接で素を出してスッキリしたような感じで終わる。
繕った自分を出してもしょうがないと気づいたのは良いが、一期一会の面接でそれか!と感じた。
初めて会う異性だったらそうしないだろう。素を出せばいいってもんじゃない!

 

面接官になったとしたら本気が見たい。20数年しか生きてない若輩者の価値観を全力でぶつけてきてほしいと思う。


後半は面白かったが、前半は間延びして読むのに時間が掛かってしまった。映画はTVでいいかなと思った(いつもだけどahaha;*