
読書時間:3h
一読:あり
再読:なし
R指定:なし
著者:東野圭吾
刊行:2013年4月
価格:1600円+税












幻の黄色い朝顔を護る一族の物語
「こんなに時間をかけ、考えた作品は他にない」というだけあって伏線の回収は素晴らしいが、1000円札の裏に何が描かれているか思い出せないように、思い出せない。
序盤ゆったりとしていた展開が急に早くなり、!と気を取られたら終わっていた。
『「世の中には負の遺産というのもあるのよ、蒼汰君」孝美は優しい口調でいった。「それが放っておけば消えてなくなるものなら、そのままにしておけばいい。でもそうならないのなら、誰かが引き受けなければいけないでしょ?
黄色いアサガオの種が完全に消えたと確信できるまで、誰かが監視を続けなければならないの。それが魔性の植物を広めてしまった者の血を引く人間の義務だと思う。逃げちゃいけないのよ」
じっと蒼汰を見つめる彼女の目には、一片の迷いも存在していなかった。強い覚悟と信念が彼女自身の中心を貫いているのだろう。
ありがとうと蒼汰は呟いていた。』
黄色いアサガオの種が完全に消えたと確信できるまで、誰かが監視を続けなければならないの。それが魔性の植物を広めてしまった者の血を引く人間の義務だと思う。逃げちゃいけないのよ」
じっと蒼汰を見つめる彼女の目には、一片の迷いも存在していなかった。強い覚悟と信念が彼女自身の中心を貫いているのだろう。
ありがとうと蒼汰は呟いていた。』
これが言いたかったのかと一人納得して、1.5倍速でドラマを見たような感覚が残った。
敗因!?は、登場人物が多いわりに頁が少なく、個性が書ききれてなかったように思う。
梨乃がスカウトされるくらい美人なのは覚えていても、蒼汰はどんなやつだったか、孝美がどういう美人かは思い出せない。
物語に主張を込めるのは嫌いじゃないが、相応しい場面でなければ主張が浮いてしまう。
上手いのはこういう例だろう(小説じゃないけど)
忌野清志郎 LOVE ME TENDER
https://www.youtube.com/watch?v=kLyEg-eXf1g
なんとなく嫌だという感覚で、主張と呼ぶには相応しくないところも上手い
「天空の蜂」の方が原発ネタに切り込んでるらしいので読んでみる。