読書時間:3.5h
一読:あり
再読:なし
R指定:なし
著者:清水潔









1979-1996の期間に発生した未解決の幼女誘拐事件を追った記者がまとめたドキュメント
菅家さんが無実(無罪ではない)になったため、5人もの幼女が亡くなった事件が未解決である。
一気に最後まで読んでしまったが、盛っているところは感じられず、読み物としても超一流だった。
警察や検察は相変わらずだったが、菅家さんが言うように「大岡越前のような人が正しい裁きをしてくれる」と思っているのが普通の人の感覚だろう。
以前も書いたように取調べを受けることなどまずありえないが、起訴されたら99%以上が有罪となることは知っておいた方がいい。
相変わらずの警察でも捜査力は優秀で、殺人犯の検挙率は90%を超える(冤罪を含む)
著者が事件を調べ始めて2週間でたどり着いた『ルパン』が、イギーの鼻にもローラーにも掛からなかったのは何故か?
本書では全く触れていない点だが、真のラッキーだったで片付けるのは稚拙だろう。
著者との対峙を読む限り『ルパン』は真犯人ぽい。それだけに警察が逃した原因が分からない。
とある事情(といってもカスみたいな事情
)でルパンは娑婆にいるが、高齢なので次は無いだろう。
このままでは永遠に捕まらないのではないかと思える。
著者が警察以上に犯人を追う姿勢はどこから来るのかと思ったが、事故で娘を失っているそうだ。
愛娘と同年代の幼女が5人も亡くなったのが他人事とは思えなかったのだろう。
2件の冤罪事件を調べても死刑制度に反対ではないのは、これが根底にあるからだと思う。
執念ともいえる著者の追跡はここで終わりなのだろうか?菅家さんに無実を勝ち取らせたパワーはこんなもの?
きっとまだ終わってない。そう思わせる力のある文章だった。
DNA型鑑定「18-24」

