こんにちは、ソフトブレインのシニアAです

いつもSE道場をお読み頂きありがとうございます

1994年に某放送局の深夜番組テープを作る仕事の話です

ではどうぞ・・・
ある日、営業のYさんがソフトウェア開発室に飛び込んできた

『シニアAさん、やりましたよ
』

Yさんは息が切れてハアハア言っていた。
『Yさん、息きらしてどうしたの
』

『駅から・・・走って・・・』
ここはD駅の敷地から1分しかかからない好立地なオフィスなのに

「なんて体力がない人なんだ」と思った。
『それで、何をやったんですか
仕事が取れたとか
』


しばらく呼吸を整えていたYさんがうわずった声で、
『そうです、そうです
とても大きな仕事が取れたんです
』


『それは凄い
やったじゃないですか
』


早速、Yさんから詳細な内容を聞いたところによると、
①発注元はS社本体
②エンドユーザはN局
③システム名は番組パックシステム
④ハードウェアはS社本体、ソフトウェアは弊社担当
これはいままでになくデカい仕事だと思った。
一抹の不安が脳裏をよぎったが、やれる
できる
と自分を鼓舞した。


基本設計から画面設計までは私と部下4人の5名で行うことになった。
I駅そばのN局にて、初顔合わせが行われることになった。
簡単な挨拶を済ませると、S社営業を含めたハード担当6名とN局のハード担当者5名、私たちソフト担当5名とN局のソフト担当者3名の大人数で、ハードとソフトの打ち合わせが同時に進んでいった

このシステムは夜間番組中に放送用テープを取り換えるときの放送事故を極力減らすため、昼間のうちに深夜番組の6時間テープをダビングして作成しておくシステムだった

ダビングするためには、映像の入っている元のテープを再生モードで動かし、録画用のテープを録画モードで動かす必要があった。
しかも録画テープ側は録画開始点の10数秒前から再生して再生テープ側と同期をとり、録画開始点から録画を開始しなければならなかった

これらをソフトウェアで1つ1つ制御して行う必要があり非常に難易度が高いのだ

この実現法案は、S社側で持ち帰り検討することになった

1回目の打ち合わせが終わったところで、今回は終わりです

次回のSE道場(中編)をお楽しみに・・・

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