SE道場 - プリント基板アートワーク会話型CADシステム開発秘話(前編) |     ✤ We Love Softbrain ✤ 

    ✤ We Love Softbrain ✤ 

        日々の仕事や、プライベートな趣味まで掲載しています。

 
皆さん、こんにちはビックリマーク
ソフトブレインのシニアAですクローバー
いつもSE道場をお読み頂きありがとうございますお願い
 
 
今日はCADシステム開発秘話(前編)ですひらめき電球
 
ではどうぞ・・・
 
 
 
『シニアAさん。こちらが本日付けで入社したJさんだ。Jさんは大手F社にてCAD関連のお仕事をしてきている。』
 
『はじめまして、Jさん。シニアAと申します。CADですか。まだ未経験な分野だ。いろいろと教えて下さいね。』
 
『とんでもない。私の方こそ、入りたてなので、なにかとよろしくお願いします。』
 
 
これがJさんとの出会いだったビックリマーク
 
Jさんは私より5歳年上の物静かな方で凄く丁寧な人だクローバー
メモを取るときも楷書体でゆっくりとしたスピードでペンを走らせている鉛筆
 
どんなに書くことがたくさんあってもペースは崩れないビックリマーク
ということは、必要なことは全部記憶しておいて、ゆっくりと紙に転写するのだクローバー
 
 
Jさんに憧れて真似しようとしたが真似ができなかったあせる
私の場合、頭の回転に合わせてペンを走らせないと、頭の回転自体が回らなくなるからだ(笑)
 
 
しばらくたった日、私とJさんは大手N社のF工場の入り口に立っていたひらめき電球
 
プリント基板アートワーク会話型CADシステムの名前だけは聞いていた。
 
CADであることはわかっていたが、どんなシステムかは想像できなかったあせる
 
この日要求仕様が提示され、システム名称の「プリント基板アートワーク会話型CADシステム」について説明を受けた。
 
 
プリント基板とは色々な機器に内蔵されているボードのことだビックリマーク
基板の上に配線が施されていて、おもて面から部品を載せ、うら面で半田付けしてある。
(写真を参照)
 
 
このプリント基板を7枚合わせたようなプリント基板(8層プリント基板といい、厚さは2層より少しだけ厚い)がターゲットだったビックリマーク
 
8層のうち4層がパターン層、残りの4層が電源やアナログ回路層となる。
 
 
アートワークとはプリント基板用語で、パターンなどの形状を指すらしい音譜
そこら辺はソフトウェア技術者の私には良く分からなかったがJさんは分かっていたようだキョロキョロ
 
 
その8層ある基板のパターンを、回路図情報・部品情報をもとに配線(線を結ぶ)作業を行うシステムとのことだひらめき電球
 
会話型の部分は、自動で配線した後に、部品位置の変更や、アナログ回路との距離を開けたり、いろいろな変更を受け付ける必要があった。
 
 
最後に構築したパターン回路データをCADデータとしてファイル出力するところまでが対象だったビックリマーク
 
また、開発マシンはミニコン(NEC MS-140モデル)で、言語はフォートランだったPC
 
 
前編はここまでです。 次回のSE道場(後編)をお楽しみに・・・
 
 

 


SE道場では、プログラミングの極意や開発の苦労話等、様々な記事を投稿していますビックリマーク 是非ご覧くださいクローバー 1つ前の開発秘話は...