SE道場 - 燃料流量測定装置システムの開発(後編) |     ✤ We Love Softbrain ✤ 

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皆さん、こんにちは音譜

シニアAですクローバー

 

いつもSE道場をお読みいただきありがとうございますビックリマーク

 

前回のSE道場はGPIB制御がすっぽ抜けていたところまででしたあせる

 

続きをどうぞ・・・


『調子はどうですかはてなマーク


ある日、お客様から声がかかった。


『はい、思った以上に順調ですビックリマーク


『ハードウェアの調子はいかがですかはてなマーク


『悪いところは全く無く、すこぶる順調です音譜


『じゃあ、残すはGPIB制御ですねビックリマーク


『GPIBはてなマーク


『やだな~見積依頼書に書きましたよビックリマーク


『えぇビックリマーク し、失礼しますビックリマーク


ヤバイあせるカバンの中にしまっておいた見積依頼書を取出し、順に見ていく・・・あった、書いてあった鉛筆

 

たった一行・・・


『上記全てのコマンドがGPIB制御による遠隔コマンドで実行可能なこと。』


心臓がバクバクいって、まったく収まらなかった・・・


納期まではあと2週間あるが、いまから始めて終わるかどうかだガーン

 

設計もしていない。

 

コーディングもしていない。

 

そもそもGPIBとはなんだはてなマーク

 

当時はインターネットなど存在しない時代ビックリマーク

調べる術がないガーン

このままじゃだめだ。一旦会社に戻ろうあせる


その日の夕方、お客様のところからとぼとぼと引き上げ、本社に向かった車

ありがたいことに、会社に戻ると頼りになる先輩が残っていたビックリマーク

 

私は先輩に事情を話した。

 

ユーザが一行しか書かないとはひどいと言っていた。

私だけが悪いのではないことがわかり、ほっとした。

とりあえずGPIBのことを先輩に聞いた。快く教えてくれた音譜


GPIBは計測機器間のインターフェースで、通信が容易にできるようだひらめき電球

送信元の自機番号と、送信先の機器番号と、送信内容を送れば、必要な機器だけが情報を読み取る仕組みだひらめき電球

通信はuPD7210チップがおこなうので簡単にプログラミングできそうだ音譜

 

先輩は別なシステムのGPIB部分のコーディングも見せてくれた。




それから私は水を得た魚のように、私は全機能のGPIBコマンドを定義し、設計書に加えていった音譜

そして数日のうちに、私は設計を終え、ユーザレビューを済ませ、コーディングも行ったアップ

 

納期まで6日間を残していたビックリマーク

デバッグは6日で十分だったウインク

 

 

結論から言えば納期も守ることができたクローバー

多分自分一人のプロジェクトでなければ、こんなスピードは出なかったと思うビックリマーク

 

会社は売上が低くなってしまい損をしてしまった開発だったが、私にはたった一行の文言にも細心の注意を払うことを学べた開発だったクローバー

 

その後、見落としなどは一切なかったクローバー


次回のSE道場をお楽しみに・・・

 


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是非ご覧くださいクローバー

 

1つ前の開発秘話は...