皆さん、こんにちは
シニアAです
いつも、SE道場をお読みいただきありがとうございます
今日の開発秘話は、私にとても大切な経験になったことです
それでは・・・
とある日、私は呼ばれて上司の机の前に立った。
『きみに頼みたい仕事があるんだ。いまの仕事がもうすぐ終わるだろうから、ちょうど良いと思うんだ。見積から頼む。』
『見積からですか O社の仕事ですね。分かりました。お引き受け致します』
工数見積はいつも行なっていたが、任されて金額まで提出するのは久しぶりだった
『よ~し、やるぞ~』
かなり力んで見積を始めたのを良く覚えている
CPUはインテル8086で16ビット、割込コントローラ8259Aで計測タイミングを受け、タイマ8253で流れ込んだガソリンの量を計り、ポート入出力8255Aも使って、測定装置システムを構築する。
以前にSE道場に掲載した「点火時期測定装置システム」を行っていたから、それに比べたらお茶の子さいさいのシステムだった
半日もかからず見積書を作り終わった
規模からいって要員は私1人、私なら3人月でできるだろうから、4人月の金額に設定した
これなら十分にペイするはずだ
『GOサインが出た 頼むぞ。』
上司からトリガをもらったが、すぐには始めない
まだ前のシステムの最終段階だからだ
半月経った頃、前のシステムのドキュメント作成まで終わった
ようやく体が空いた
それから物凄いスピードで設計に入った
毎日終電の時間まで粘り続け、1週間後にはユーザレビューも通った
順調すぎるぐらい順調だった
その後も、ペース良くコーディングをしていく
2か月が経ったころ、ユーザ先へデバッグに行き始めた
なにしろ順調だった。
設計書通り、コーディング通りに進んでいく
ミスもなく毎日デバッグが進んでいった。
『調子はどうですか』
ある日、お客様から声がかかった。
『はい、思った以上に順調です。』
『ハードウェアの調子はいかがですか』
『悪いところは全く無く、すこぶる順調です。』
『じゃあ、残すはGPIB制御ですね。』
『GPIB』
『やだな~見積依頼書に書きましたよ。』
『えぇ し、失礼します
』
今回はここまで
次回のSE道場は、この後の開発秘話です
お楽しみに・・・
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