ミラノ外国宣教会本部の非常にモダンなお御堂である。祭壇画は聖フランシスコ・ザビエル。
聖フランシスコ・ザビエルと言うと「トンスラ」と呼ばれる頭頂部を剃り上げた、キリスト教の修道士の伝統的な髪型と両サイドに繋がった顎鬚と口髭のイメージだが、実はトンスラをしていなかった可能性も高く、また彼の死後に日本の絵師が想像で描いたものだと言われている。
上記の絵はさらに、彼が息を引き取る間際にいた中国は広東省の上川島の洞穴に横たわっている姿。
日本では、聖フランシスコ・ザビエルの宣教から始まったカトリック教会が、今も生きていると言う偉大な聖人であるにも関わらず、イタリア語では「フランチェスコ・ザヴェーリオ」と呼ぶので、日本での一般的ザビエル像とは繋がらず。
...と、前置きが長くなったが、イタリア人の一般信者と共にイタリア語のミサに与った。その後、在ミラノカトリック日本人会としての持ち寄り食事会が催され、先月帰天されたミラノ会のアルベルト神父様の姪御さんご夫妻もご招待していた。少なくとも、ミサがイタリア語であれば、参加も躊躇されないと思っていた。
10時半からのミサであったので、その流れで12時前からの食事会となり、「これじゃブランチだ!」と笑っているイタリア人もいたが、ここのところ昼夜、昼夜、クリスマスの食事会が続き、やるべき作業はしわ寄せで深夜まで続いており、はっきり言って時間の感覚がなくなっていた。
テーブルセッティングのための、折り紙でクリスマスツリーを作りためておいた。これが意外に可愛くて、会う人、会う人あげてしまっていたので、なかなかたまらず。笑 シッター先の子供たちにもあげたら、一つを彼らの新居の壁を塗っているペンキ屋さんにも渡していた。まあいんだけど。笑
また、クリスマス会での子供たちへのプレゼント用として、家にあった飴でキャンディー・ツリーも作った。なぜか我が家には、セロハンやらリボンが大量にあるので、消費させるためにはちょうど良かった。苦笑
合計25名。急遽体調不良で直前になってキャンセルになる方が多かったが、逆にいきなり参加も多く、±変わらず予定通りであった。
毎年、「真っ赤なお鼻のトナカイ」を歌いながら、プレゼント交換をするが、毎年、毎回、リズムが合わず、プレゼントを何も手にしない者、複数手にしてしまう者が出る。そして、子供よりも大人の方が楽しそうなのは、毎年同じ。笑
料理は少なくなかったか?飲み物はワインが少なくなかったか?プレゼント交換のプレゼントの数も足りていたか…?やたら気掛かりだったが、全て間に合った。常に場所や司祭の維持、メンバーが増えなかったり、取り仕切る人がなかなかおらず存続の危機に追い込まれつつも、常になんとかなると言う、目に見えない力、そして強い支えを感じ、集まりが続けられることを嬉しく思うのであった。
宣教会内の回廊には、色々な国のプレセーペ(キリストの生誕を描いた造型)が飾られていた。
「プレゼピオは生きた福音です。それは聖書のページから沸き起こるようなものです。降誕の情景について深く思いめぐらすことは、すべての男女に出会うために人となられた神の謙遜によって描かれた霊的な旅に出発することです。神は私たちのうちの1人となられました」。
前教皇フランシスコは、2019年12月1日に発表された使徒的書簡『アドミラビレ・シニュム(Admirabile signum、素晴らしいしるし)』の中で、プレゼピオの意味と価値についてこう述べられた。
慌ただしい社会の中で、降誕の情景は、物には乏しくも愛には富む神に私たちの目を向けさせてくれる。
12月は本当に慌ただしかった。静かなクリスマスを迎えられますように。











