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ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 
12月の別名である「師走」は年末のイベント(クリスマス、忘年会、大掃除、年賀状準備など)や仕事の締め切りが重なり、普段落ち着いている僧侶(師)でさえ走り回るほど忙しいことからそう呼ばれるようになったのが主な由来。
 
しかし、年賀状を準備するわけでもなく、大掃除もしないのに、いつも12月は何故か慌ただしい。それは子供が大きくなっても変わりない。
 
今月は元々シッター先の引越しの予定が何ヶ月も前から決まっていた。しかし幼稚園もあるので、ミラノの連休時か年末の休み中か?と想像していたが、何も決まらず準備さえしていなかったのだが、先週いきなり、12月3日に家を引き払うと言うから目が吹っ飛んだ。しかも新居(同フロアの隣の家)に入居できるのは、その翌週。しかも家の工事が入るので、年内はクレモナに引き篭もると言う話であった。
 
さらに別宅のクレモナに通えるか?と聞かれたが、流石に往復3-4時間かけて出かける気はしない。泊まりでもいいけど、と言われたが、クレモナ郊外のトウモロコシ畑のど真ん中。プライベートの時間もなくなり、公私の境がなくなるのはたまらない。代わりにクレモナ在住の若いお嬢さんを見つけた。
 
ところでこの時期、ミラノは連休を兼ねて一週間から最長10日ほどのミラノ最大(下手したらイタリア最大?!)の大イベントでもある物産市(Artigiano in Fiera)が開催され、コロナをはさみ、6-7年付き合いのある業者のお手伝いをしてきているが、今年は週末と祝日のみシフトをいれていたが、急遽仕事が休みになりそうなので、平日もシフトをいれた。
 
しかし、シッター先の状況が急遽かわり、子供たちの習い事のある日だけミラノにやって来るので、幼稚園に夕方お迎えに行って習い事に連れて行くよう頼まれた。とはいえ、既に仕事のシフトが入ってしまったので、たまたまオフの日にしか行けず。
 
それはさておき、なぜか毎年12月に何かしらの検査が重なる。今年は、数年前からホームドクターから薦められていた頸動脈のエコーを撮った。2年前は半年以上、どこも予約が取れない状況であった。
 
頸動脈エコーとは、脳に血液を送る首の血管(頸動脈)の状態を視覚的に確認し、動脈硬化の有無や進行度、血管の狭窄(狭まり具合)、プラーク(コレステロールの沈着物)の有無と状態などを調べ、脳梗塞や心筋梗塞などの重大な病気のリスクをチェックする検査であり、担当ドクター曰く、50歳以上の場合、70%くらいは上記の病気を回避できると言っていた。
 
そして、やはり注意したいのは、喫煙、糖尿病及び高血圧の方、そしてコレステロール値が高い人であった。私がコレステロールを気にする日が来るとは、ほんの数年前まで考えたことがなかった。「日本の数値であると、ギリギリか微妙に高めではあるのだが、イタリアだと完全に高いと言われてしまう」と告白すると、ドクターもイタリアはアメリカ化しており、大げさなんだよ、とは言っていたが、LDL(悪玉コレステロール)だけは注意するよういわれた。

ちなみに、日本では、LDLコレステロールの基準値は140mg/dl未満。140mg/dlを超えると「高LDLコレステロール血症」と呼ばれ、下げるために治療や生活の見直しなどをすすめられる。私は139㎎/dlだったのだが、イタリアでの基準値は115。しかし、ドクターは100に抑えるように言っていた。とはいえ、低ければ良い、と言うわけでもなく、そうなると、免疫力の低下、疲れやすさ、うつ状態、脳出血のリスク増加などの問題も起こりえるという。
 
いずれにしても、血流は良好で、プラークも見当たらず。では2年後に!となった。
 
年の瀬の慌ただしさや寒さも加わり、体調を崩さないよう気をつけなければ!
 
今日の一句
年の瀬に 鈴の音シャンシャン BGM