ミラノ トラムツアー ~  ミラノの街を駆け抜ける150年の歴史 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで33年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

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ミラノのトラム(路面電車)の歴史は1876年の馬車鉄道から始まり、1893年に初の電車の試験運行を開始、イタリア国内で最も古い歴史を持つ交通網の一つ。平坦な地形と街並みを守る背景から発展し、1927〜1930年に作られたレトロな「1500系」車両は現在も現役の市民の足として活躍している。

 

というわけで、トラム開設150周年というイベントに出かけてきたが、なぜか主催は"ATM"ミラノ交通ではなく、"Lilly"と書かれており、どういうこと?と思っていた。しかも車両には、"Milano, where medicine meets everday life"「ミラノ、医学と日常生活が出会う場所」と書かれており、なんのキャッチフレーズなんだ?と不思議に思った。

 

なんと"Lilly"とは、製薬科学者であるイーライ・リリー大佐によって設立された、製薬会社の名前であり、同社も1876年設立、ということで今年は150周年。イタリアには、1959年に進出し、フィレンツェ県セスト・フィオレンティーノに生産拠点を設立している。

 

イーライ・リリー社は、ジョナス・ソークが開発したポリオワクチンとインスリンを世界で初めて量産した企業であり、更に、組換えDNA技術を用いてヒトインスリンを製造した最初の製薬企業の1つでもあるという。

 

2026年9月26日から10月2日まで開催されているEASD 2026(欧州糖尿病学会)において、イーライ・リリー社は創業150周年を記念し、共に150周年を迎えたミラノの歴史的なトラムでミラノ観光というツアーを企画。勿論無料である。

 

ルートはAとBがあり、Aは、カステッロ広場からダルセナ(運河近く)まで回るコースと、カステッロ広場より、レプブリカ広場まで、と言うBコース。

 

トラムに乗りこむとすぐに、薬品作り(調剤・製薬)の道具の展示が目に入った。

 

 
顕微鏡を始め、薬を計量するための分銅や、薬品や生薬を細かくすりつぶす作業用の乳鉢や乳棒があった。現在の自動化された環境とは異なり、薬剤師や職人の手作業を支えるアナログな器具が主役だったのであろう。
 

車内には、本来硬い木の座席にはクッションを敷かれていた。

     

    しかし、乗車が30人限定ということで要予約であったにも関わらず、私と友人夫妻の席がないではないか!予約は各自が自分の分だけ予約するようになっており、子供の同乗については何も触れられていなかったが、なぜか子供が3人乗車していた。運転手は本来は「立った状況は好ましくない」と言ってきたので、「ちゃんと予約しましたが。」と言ったが、だからと言って子連れを下ろすわけにもいかない。結局そのまま出発。イタリアならでは…である。

     

     

    ミラノ市内の説明は、在ミラノ・北イタリア日本人会の「ミラノ再発見ツアー」であちこち回っているので、知っていることばかり。イーライ・リリー社の説明に関しては、耳を傾けながら、壁の展示解説をチラ見しながら、ミラノ観光。笑

     

     

     

      

     

    ダルセナは運河が見えることを期待していたが、考えてみれば、そこでUターンだったので全く見れず。

     

    普段、シッター先の子供たちを連れて歩く通りで見慣れすぎているが、サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会前の古代ローマ時代の列柱は圧巻である。

     

     

    そして、こちらも見慣れすぎてはいるのだけれど、それでもミラノのドウモの圧倒的な大きさと、白大理石の神々しい美しさに息を飲む。細部に宿る職人たちの技や、空間全体のスケール感に深い感動を覚えるのである。

     

     

      

     

    会期中Bコースも回れると良いのだが…。
     

    2026年9月26日から10月2日まで毎日、12:00~20:00頃まで要予約。