ついに学校が終了し、夏休みに突入。
…ということで、今週から小教区教会であるパロッキアのオラトリオが始まった。
もともとオラトリオとは、サレジオ会の創立者•聖ヨハネ•ボスコが助けを必要とする青少年のために作った学校が始まりだ。
社会や家族から見放されていた多くの若者達を健全な青少年に育てて行くと言う、独自の教育理念である宗教•理性•慈愛を土台とした予防教育。
ところで、ミラノ大司教区には、約1,000か所のサマーキャンプが開設され、25万人の子どもたち(2000年代後半生まれ)が参加すると言われている。また、4万2,000人の10代のスタッフ(近年増加傾向)と3,000人のリーダー達、2万5,000人の成人ボランティア、そして司祭、修道女、専門の教育者など約1,000人の教育関係者が携わっている。
今年のテーマは、"Bella Fra!"(ベッラ・フラ!)。今年は、アッシジの聖フランチェスコ没後800年記念ということで、「聖フランチェスコ年」と制定された。聖フランチェスコの模範に倣い、活動や祈りの集いに取り組んでいるのだそうだ。教区代理司祭によれば、「彼(聖フランチェスコ)の姿が若者たちにとって身近なものとなり、聖性は手の届くところにあることを教え、感謝と賛美の心を育む助けとなるように」と言う事であった。
地元パロッキアでは、週5日の内、1日はお弁当持ちでピクニック、1日はプール。残りの3日間は、食事はケータリングで祈りやラボラトリオやゲームなどが行われる。
以前はラボラトリオを手伝っていたが、今回はお昼ご飯の配膳のボランティアを週2回、することになった。12時から13時までの一時間と言われていたが、少し早めに出かけると既にテーブルの準備が出来ていた。
今日は72人が参加。以前のブログを読み返してみたら、2017年の夏は140人の子供たちが参加していた。友人のオラトリオでは、400人の子供たちが参加とオラトリオによって、かなり差がある。
S.Siro地域は、非常に人種の坩堝で、夏のオラトリオは、南米人や中には、イスラム教徒も多い。しかし、隣接している修道女の学校は、6月いっぱいは授業はないが、子供たちを預かっているので、わざわざオラトリオに来る子供たちはいない。
具体的な参加費は知らないが、週ごとに参加でき、計1カ月。1カ月、しかも兄弟で通わせようとすると、そこそこの金額にはなってしまうので、苦しい家庭もかなりいるようで、パロッキアで寄付を募るが、なかなか集まらないようだ。たとえ高くても、別のスポーツ系のキャンパスに行かせる家庭や無料の市のキャンパスなどに通わせる家庭もいる。(市の方はすぐにいっぱいになってしまうようだ)
今年は、初の試みでサン・シーロ近くにあるシェラトンホテルの協力によって、オラトリオが成り立ったと言う話であった。参加した子供たちのTシャツの背中には、皆”Sheraton Hotel“の名前が入っていたし、食堂には、毎年、水道水を水差しにいれて並べていたが、今回初めてボトルの水と、アイス・ティが並んでいた。
実際の配膳は12時半から。パスタは、トマトソースとオリーブオイルだけのものを選択でき、あとは隣の学校から寄付されたパンとリンゴが配られた。
以前参加していた時は、全員の配膳が終わってから、祈りまたは歌を歌ってから食事が始まったが、今回、早く配膳されたものから食べ始めていた。それはないんじゃない?と思ったが、「彼らは朝から祈りが始まるからね…」といって、苦笑いしている人もいた。やはりそこは、命を頂くことへの感謝の思いを神様や自然、そして食材や準備してくれた人々に伝えるための大切な習慣にすべきではないのか。ちょっと残念であった。食事は、心と体を支える糧である。
私も子供たちと一緒にパスタを頂いた。使用したプラスチックのお皿やコップは、司祭館へ持っていき、食洗器で洗われるということであった。とはいえ、パンが沢山余っていたので、お皿に残ったパスタのソースをパンで綺麗に拭って食べてもらった。ちなみに、そういった行為を"fare la scarpetta"と言う。
結局、食事のスタートが遅かったため、ほとんど食い逃げのように、そのまま仕事へ出かけてしまった。
こちらは、今年の夏のオラトリオのテーマ・ソング。
長い夏休み、子供達が健康で有意義な時を過ごせますように。

