師範がやって来た 〜 NO KARATE NO LIFE その9 飽和状態 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

空手の師範がご帰国され丸3年。年に2回大会が行われるが、その時期に来伊され、特別稽古、そして2級以上の昇級・昇段審査が行われ、最終日に大会が行われる。
 
春は他流との大会があるが、秋はイタリア本部内部のみ。逆に支部対抗やら親子型、友達型などが行われる。
 

ちなみに師範ご帰国後これで7回目の特別稽古だ。月に2回、黒帯のみ型と古武道のオンライン稽古が行われるが、やはり面と向かっての稽古はいい。そして、単なる空手の技のみならず、理論や精神性などの話が聞ける座学も非常に興味深い。

 

空手は文字通り、「空」の「手」であり、古武道は武器を使う。今回ヌンチャクと棒。そして初めてエイクという舟で水をこぐ櫂を使った型も学んだ。古武道には8種の武器があるけれど、各武器の使い方は様々だが、根本的には身体を使いながら武器を持つ。つまり身体操作が出来なけれど上手くはならない。と言うことで結局は、空手も古武道も身体操作が重要となると言う。

 

今回は筋肉と関節をいかに一体化させるか。脇や背中、腰の使い方。呼吸と合わせて自重移動させる...などの練習をした。

 

ゆっくり息を吐き出せば、丹田が落ち、肝も座る。

 

「拳禅一如」。「拳」は肉体を意味し、「禅」は精神を意味している。体と心は別々のものではないので、偏りなく修養させることで自己を見つめ、自己にある可能性を引き出すことができる。つまり胆力は稽古なしでは育たないと再確認。

 

それにしても、この2日間多くのものを学び、頭が飽和状態。

 

知識は多ければ多いほど良い。しかし、その知識をどう整理するのか?削ぎ落として身に染み込ませなければならない。

 

アップアップしてるようじゃまだまだよね....

 

 
今日の一句
空手バカ主婦 「凛」と見せかけ 飽和状態(爆)