今度は満月と銀木犀 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

今日もミラノは良いお天気だった。

 

仕事帰りに空手の稽古に向かう際、道場の近くの大通りを歩いていたら、ほわ~んといい香り。

 

あっ!これは銀木犀だ!案の定、銀木犀が並んでいた。

 

 
金木犀はオレンジ色だが、銀木犀は、白だったり、淡い黄色いものがある。香りは、金木犀に比べると、金木犀に似ているが、甘さ控えめ(笑)どこかに柑橘系を感じさせるような酸っぱさというか清涼感。
 
金木犀の香りの方が存在感は大きいが、個人的には銀木犀の方が好きかも?!また、金木犀の葉は薄くギザギザしているが、銀木犀の方は、丸みを帯びている。
 
ちなみに、銀木犀の花言葉は、「初恋」「高潔」「あなたの気を引く」。
 
金木犀をつけて作った「桂花陳酒」を楊貴妃がこよなく愛したというが、私も大好き!中華街へ行く度買っていく。しかし、かなり甘みが強く罪悪感。笑
 
そういえば、 木犀の「犀」の漢字は「サイ」とも読み、動物のサイの皮膚と金木犀の樹皮が似ていることが由来なんだそうな。
 
稽古が終わり、道場の扉を閉める際、外から再びほわ~んと一瞬、銀木犀の香りがした。今日も稽古が終わった!という充足感。
 

そして今日は、満月だった。帰りがけのバス停から。

 

 
秋は好きだが、意外に花粉が気になる季節。それでも、夜の空は澄んでいて心が落ち着く。特に満月。心が洗われる。秋の夜長を楽しもう。
 
今日の一句
金と銀 甘い香りを 深呼吸