中秋の名月 2025 〜 その2 香りの記憶 その5 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

秋晴れ。

 

 

前日は晴れていても、風があり肌寒かったが、今朝は気持ちが良いほどの青い空、ほっこり和む様な暖かさ。

 

夜の「中秋の名月」を愛でることが出来るのは、約束された様なものであった。

 

前日会う約束だった友人が急遽体調不調でキャンセルとなってしまったので、仕事前に様子をみに出かけて来た。何かとお互いの都合が合わず1ヶ月ぶり。

 

普段通る道が工事中で通行止めになっており、歩道もいちいち警備員が、毎回封鎖しているテープを外して歩行者を通らせているのを見て、面倒だな、と思い適当に道を曲がった。大通りに出たらなんとかなるだろう...方向音痴にとって、しかもその地域をよく知らないので、トラムが通る道だけが目標。苦笑 

 

案の定「今、どこ?」と友人から電話が入った。「近所にいるはずだけど、よくわからない。」見える建物などの情報を全部伝え、どうも正面が大通りの様に思えて来た。多分そこを右折して、1,2分だと思うと伝えた。

 

歩いていると、ふと記憶にある香り。???

この香りは秋だったっけ?一旦頭を整理し、キョロキョロしながら、急いでいるにも関わらず、来た道を数歩戻ると、あった!金木犀が咲いていた。

 

 

金木犀の香りは過去に何度も書いて来ているが、色々な記憶を呼び戻す。ほっこり気分で友人の方向へ向かった。

 

ちなみに、金木犀の花言葉は「謙虚」「気高い人」「真実」「陶酔」「初恋」など。小さな花を咲かせながらも豊かに香ることから「謙虚」や「陶酔」が生まれ、散り際の潔さや古くから高貴な女性が好んだ香りから「気高い人」という言葉がつけられたのだと言う。また、一度嗅いだら忘れられないその香りが「真実」や「初恋」の由来ともされている。確かに忘れられない。

 

友人とは1時間ちょっとおしゃべりをしただろうか?

 

仕事先へ着くと、毎日まずは次男のおねしょのベッドを片付けるところから始まる。もう夏前から始まっているおねしょ。私は小児科に相談すべきだと言ったのだが、でなければ、夜だけオムツをさせればいいのに…。

 

そして、幼稚園へお迎え…今度は三男が大だか小を漏らしたとかで、汚れた衣服がお土産に渡される…苦笑。そして私の帰り際に再び、三男に漏らされる… もう踏んだり蹴ったり…涙。

 

仕事帰りの月にうっとり。

 

 

 

残念ながら、満月は明日。次に「中秋の名月」と満月が一緒になる年は2030年なのだそうだ。
 
今日の一句
月が綺麗 I Love Youと 夏目漱石