十字架称賛 〜 二ヴォラの儀式 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

今日9月14日、カトリックでは「十字架称賛」の祝日。

 

人々の救いと勝利の希望である、キリストの十字架を思い起こす祝日。十字架称賛は、335年にキリストの墓の上に立てられた復活聖堂の献堂の祝典に関連して定められたと言われている。

 

先日、日本からの巡礼団に合流し、ドウモを巡礼した時、ドウモの一番奥で高い位置に保管されている「聖なる釘」を運ぶゴンドラ「二ヴォラ」を見かけた。

 

 
毎年「聖なる釘」が3日間だけ祭壇に展示される。大抵は、9月14日に近い日曜日に行われるが、今年はちょうど「十字架称賛」自体が日曜日であった。余談だが、現在の教皇レオーネ14世も今日が誕生日。
 
ゴンドラでの儀式は、土曜日と月曜日の夕方であったので、どうしても行けず。「十字架称賛」のミサにだけあずかって来た。
 
話は前後するが、ドウモの「聖なる釘」は、サンタンブロジオが、友人であり皇帝であったテオドシウスを偲んで行った葬儀の説教の中で、キリスト教を公認したローマ皇帝コンスタンティヌスの母へレナが、西暦395年2月25日にエルサレムでキリストの十字架の遺物を発見したと話した、と記録されている。
 
ヘレナは聖地巡礼の旅の中で、神の啓示により十字架だけでなく、磔刑に使われた釘も発見したと言う。彼女は、そのうちの2本を特別なシンボルに鍛え直し、皇帝である息子に、神の助けを借りて正義をもって統治するよう贈ったという。1本の釘は「手綱」に、もう1本は「ティアラ」に形作られた。これらの象徴的な印は、コンスタンティヌスから後継者たち、そしてテオドシウスへと受け継がれていったのだと言う。
 
また今朝のミサの中でも、上記「聖なる釘」は、ドウモの母体でもある、初期キリスト教時代にできた聖テクラ教会に200年ほど保管されていたようで、その後、現在のドウモが完成してから、1461年3月20日にお御堂の天井に安置された、ということであった。今から564年前のことである。
 

 

現在は電動で二ヴォラが移動するが、かなり高くて怖そうだ。その時の様子が22分あたりから始まる。

 

 

 

「聖なる釘」

 

 

 

正面の祭壇の上の方に、ある十字架には、普段は赤いランプが点灯しており、そこに「聖なる釘」が保管されているが、この3日間のみ電気が消える。

 

 

 

珍しく、"Ave Verum Corps"が歌われたが、胸が熱くなった。
 

 

 

 
 
ミサが終わって、祭壇前に画像を撮りに行くと、人の山。そこに、香具室へ戻って行った司祭たちがバラバラに出てきて、先日お会いしたモンシニョール・ロッカが十字架に挨拶をされておられたので、声をかけると、祭壇の内側まで入れて下さった。祭壇裏を歩きながら、5分ほどおしゃべり。次回は在ミラノカトリック日本人会の方々を連れていらっしゃい!と声をかけていただいた。ありがたい!
 
裏側から出たが、ドウモの中央の門を拝んできた。

 

 

ブロンズの扉だが、やはり信者が触れる場所は決まっており、ピカピカになっている!

 

 

なぜふくらはぎ?!

 

 

マグダラのマリアか?

 

 

幼児イエス

 


夕方、「聖なり釘」が埋め込まれた十字架の行列があったが、行けず。「聖なる釘」は明日まで展示され、夕方のミサで再び天井の保管場所へ二ヴォラに積まれて戻される。

 

今年は、初めて「聖なる釘」をこの目で見て、自分の十字架とは何か?考えた。

 

神のみ心に従順に、賛美と感謝を捧げた。

 

 

今日の一句

それぞれの 十字架担ぎ 命輝く