タータ日記 〜 その128 学年末 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

イタリアの学校は6月に終わる。よって現在学年末が近づき何かと学校関係イベント続き。習い事とて同様。

 

先日生まれたばかりと思っていたシッター先の三男も3月に3歳を迎え、もう保育園を卒園し、9月から兄弟のツインズ達が通う幼稚園生となる。

 

あんなに可愛らしかった、彼らも今や小悪魔か!というほどやんちゃで、憎たらしいことは言うし、怒りはぶつけてくるし、かと思えばベタベタ離れず、結婚して〜とかもう笑いが止まらない。

 

それと同時に、両親は同じ職場の同僚ではあるが、特にママさんは大忙しで、ほぼ毎日出勤。パパさんは自宅勤務だが、もう子供達の行事関係は把握しきれず、常に私がリマインドし、サポートする立ち位置になってしまった。

 

今週は、明日三男の卒園式。そして週末にはツインズが通う音楽教室の発表会。

 

本来音楽教室は、ノンニ(ママさん方の祖父母)のプレゼントで通い始め、ノンニの責任で彼らの送り迎え、クラス同伴が徐々に、疲れた、用事があるといって私に移行し、早2カ月。いやいや、私だとやりたい放題、もう歯止めが効かない。ノンノもパパさんも彼らが授業中ふざけたり、悪いことをしたら、ひっぱたいてくれ!というが、さすがに私もそれは出来ない。ただ彼らがふざけると、周りの子供たちもふざけるし、先生や他の保護者やタータの視線がキツイ…涙。

 

その都度、両親やノンニに訴えてきたが、状況変わらず。発表会を目前に、私はその日はいけないので、彼らが何をするか、場合によっては保護者も一緒に舞台に座るので、把握するために予行練習には来てください!といってノンニを呼び出した。また復習する曲は、教室のグループチャットに全て送られてきているが、彼らがチェックしているはずもなく、そのためか?私もグループに入れさせられているので、再度、ママさんに要復習!といって歌う曲と振付のコピーを送っておいた。

 

また、幼稚園児は1月から4月までの歌を歌うので、1-2人ずつ画用紙に絵を描き、それをもって歌うため、作品を作っていくのが宿題であった。

 

歌詞に合わせてイメージを作り、貼り付けの一部分だけ彼らに手伝わせた。(なので私の作品。爆)

 

1月は、寒くて雪が降る…という歌詞だったので、雪と雪だるま。雪だるまの一部分を彼らに貼らせ、また糊をどろっと紙面にたらし、綿と塩だけ自由にばらまかせた。

 

2月はカルネヴァーレ。お面とコリアンドリ(紙吹雪)と息を吹きかけると紙テープがくるくる吹き出すステッレ・フィランティのイメージ。これも糊を紙面にたらして材料をばらまかせた。

 

 
結局、予行練習は付き添いの大人は皆外に出された。本来その方が、ふざけないのかもしれない。1,2歳大きな子供たちはバイオリン演奏。彼らも予備軍だが、今後続けるかは知らない。バイオリンをするならば、週に数回練習は必要ですよ。弦の抑え方も見てあげる必要があると思いますよ。先生と話し合ったが方がいいと思いますよ…と余計なおせっかいだが両親とノンニに忠告。そうでなければ、これまた私の仕事になったら大変だ。
 
彼らの練習中、ノンニが居残ってくれると期待していたが、帰ってしまい、両親は自宅にいないので、結局私が三男を迎えに行き、3人連れて帰宅。先生や近所や見知らぬ人、会う人、会う人に毎回「3人?!ケ・ブラーヴァ!!」と言われる。いやいや、日本人の子ども3人連れて歩くのとは大間違い!飛んでもないことなのだ。
 
三男が保育園に通い始めてから私の勤務時間は半分になったものの、疲労は倍増。なんなんだ、これは?!
 
両親は彼らは幼稚園に通うようになったら楽になるだろう、と思っているようだが、甘いんだな。これはきっと問題は形を変えていくが、小学校、中学校、高校…と重圧はもっと大きくなっていくのだ。(経験者は語る!)
 
見ててくださいね…育て方によっては、もっとしんどくなりますよ~(苦笑)と言いたくなってしまう。
 
とはいえ、どんなに辟易していても、「あなたがいてくれて、本当に良かった!」とノンニや両親に言われてしまうと、しゃ~ないな…と思ってしまう。でもそれだったら、もっと時給あげて~っ!爆
 
 
今日の一句
シッター業 体力気力 金次第 笑