空手の師匠(実際は教士)が帰国され、ほぼ3年。その後半年に一度来伊され、特別稽古と大会を含め、約一週間弱滞在される。
今朝、師範到着!
今週は毎日18時に職場を出、毎晩稽古が入る。
特に特別稽古は、毎年記憶力の限界に挑戦!というほど、新しいことを学ぶが、録画禁止。なので、ぼーっとしていられない。帰宅し(いや、帰宅途中のバスの中で)覚えたものを全て紙面に書き出しておかないとすぐに忘れてしまう。
しかも、全く同じ型がYouTube上には存在しない分、全て脳裏に焼き付けておかないといけない。(今は便利な世の中だし、門下生たちには手取り足取り必要以上に指導しているように思えるが、それでは脳も鍛えられない気がする)
ところで、今日は師範がいらしたとはいえ通常の稽古であり、師範は昇級審査をされていたが、それでも一瞬にして、道場の空気を感じ、人の動きを瞬時に見て把握したのではないかと思う。
子供の多い1時間目が終わり、師範は、礼をする際、「空手道訓」を全員に言わせた。
皆、一項目は言えるが、大抵二項目以降は日本人か日伊ハーフの子しか言えない。(確かに難しい)。しかし、昨日イタリア人の中学生が二項目を綺麗な発音で言えて驚いた。
内容としては、1番目は簡単そうだが、道場だけの礼ではなく、生き方そのものだ。2番以降もそう。だから「空手道訓」は本当に奥が深い。
その後2時間目の終わりの礼の際、師範よりある門下生の態度に対する指摘があった。それは決して批判ではなく(本人がどうとったかはわからないが)どう空手に向き合うか?どう自分の人生に向き合うか?どう生きていくか?そのものを問うようにも感じられた。
それは、やはりまず己を見つめることから始めないといけないだろう。
「足るを知る」
足るを知る者は富み、努めて行う者は志届く。
空手は奥が深い...
