怒涛の12月 2024 ~ その3 病院編 2 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

朝から緊張が続いていたが、想像以上にスムーズにチェックイン出来、余裕が出来たので病院で朝食を食べた。

 

1991年に、ヨーロッパ腫瘍学研究所(IEO)として設立されたセンターは、患者中心、実験室と臨床研究の統合、そして特権的な目標としてがん予防という3つの基本原則に基づき、革新的な治療モデルを構築したという。

 

大きな病棟が2つあるが、現在第3病棟を建設中。近代的な建物、そして内部。ボランティアの方も多く、迷うことなく事務的処理を行うことが出来た。しいて言えば、ミラノ中心地から遠いと言う事。

 

 チェックインした時に出て来た番号で自分の順番をチェック。8時予約であったが、女医は25分遅刻してきた。まあ、それくらいは許そう。若いドクターも同伴し、指示を受けながら私を受診。しかし、前もって送信しておいたマンモの画像が足りないという。どうして?というか、PC音痴の私には無理難題であった。
 
そもそもイタリアの医療は、カルテは自己管理。血液検査の結果やレントゲンなどの画像は、数日後改めて病院へ取りに行かなくてはいけないところもあるが、最新システムのところだと各病院、医療施設のサイトの個人ページにアクセスし、そこからクラウド上に保存されている画像、診断、支払い状態がすべてわかるようになっている。
 
しかし、今回のように、他院で検査した資料を転送する際、ある媒体を通じて送信することになっていたが、そこの操作が上手くできず夜中までかかってしまった。やっと送信できたと思っていたが、全画像がすべて添付されていなかったようでドクターにお小言を言われてしまった。あちゃ~、私に言うこと自体無理なんだわ…。
 
触診では問題ないように思われるが、マンモのドクター曰く、極小の何かがあるらしい。素人の私には画像を見たところで全く分からず。エコーのドクターも大抵は腫瘍はすぐに見てわかるけれど、心配はないわよ、と言ってくれていたので、特に気にはしていなかったのだが、え~まだ診るの?
 
診察は必要ないけれど、とにかく画像が必要なのでディスクを医療事務所に持っていき、その後連絡をくれと言われてしまった。とほほ。さあ、どうするかな?
 
検査をした施設のマネージャーである友人にSOSを送ると、1時間以内に来れるか?とのこと。早速タクシーに乗り込んだが、1時間強かかるとのこと。地下鉄に乗れる駅まで連れて行ってもらい、地下鉄で移動。45分で到着できた。友人に電話をすると、既にディスクに画像が収められて封筒に準備されていた。持つべきものは友人!門下生!とにかくイタリアでは誰を知っているか?誰とつながっているか?申し訳ないが、それによって優先順位はかなり前後してしまうのだ。ありがとう!お礼はするよ!と言って、再び病院へトンボ返り。

しかし、今度はタクシーは使わずすべて地下鉄とトラム、そしてバスで移動。どうにかお昼にはディスクを届けることが出来た。そしてその場で担当ドクターにメールを入れておいた。
 
PC音痴な私でもなんとかなったが、言葉の問題やアナログ系の人であったら本当にお手上げだと思う。しかも、本当に具合が悪い状態であったら倍以上にストレスがかかってしまうことだろう。
 
ふと病院を見回すと、とにかく女性の患者が多かった。特に乳がん患者が多い病院だとは聞いていたが、付き添いの男性はいても、男性一人で来ているような人はほとんど見かけず。しかも女性は比較的皆若い人ばかりであった。それを想うと、乳がん患者の多さにおののくばかりである。
 
翌日ドクターから、生検をする連絡が入った。改めて秘書の方と連絡をとり検査は1月末となったが、まあ良い気はしないが、子宮がん検診でやれ筋腫だ、やれポリープだと言って発見されれば、その場でとって検査に回される。ただ、今回は場所が違うからややこしいのだろうが、なるべく病院にはかかわりたくないものだ。
 
また今週は、10月に検査したアレルギーもいよいよイネ科花粉症に特化したワクチンを服用することになった。上記医療施設のマネージャーも服用しているとかで、太鼓判を押してくれたし、日本人の友人もそれを服用し、喘息の発作が亡くなったと言っていた。日本では、10年前に承認された治療薬である。
 
巨大な病院(巨大な施設(森)に各病棟が点在している形)で敷地内はバスで移動。医師の診断を受け、自分で敷地内の薬局で薬をもらい、病棟に戻り(現在建て直しのためプレハブ小屋)、ドクターの前で薬を服用し、30分様子を見る、という診療であった。

これまたミラノ郊外で交通機関を乗り継いでいかないといけない場所で、前回トラムの道路工事中のためバスで移動であったが、今回は途中までトラムが回復。しかし、乗り継ぎが悪く、自宅から2時間近くもかかってしまった。もう公共機関でミラノの大病院へ移動する際のアドバイザーになれそうだ。爆 

病院通いは勘弁!
 
今日の一句
元気でも 病院通い いと悲し