タータ日記 〜 その118 Passeggiata di luce 〜 光の散歩 その2 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

今日は、昨日に引き続き幼稚園で”Passeggiata di luce”があった。

 

15時出勤。15時半頃、自宅でスマートワーク中だったママさんが、慌てて今日は長男は16時までに引き取るよう言われてたんだわ!と言い出した。やはり自宅勤務だったパパさんを呼び、次男はどうだった?今日は何があるんだったっけ?となった。

 

園からのメールを確認したら、全クラスが”passeggiata di luce”に参加。16:45に1キロ先あたりの広場の集合ということだった。

 

「私も前日の三男の件で、検索したらどうもコムーネ(市)のプロジェクトらしいですよ。公園には暗くてわからなかったけれど、光の集団を見たから、やはりどこかの園が来ていたのかも知れません。」と言うと、2人とも知らなかったと。

 

しかし、昨年もあったと言うけれどもツインズは参加しなかったの?と聞くと、覚えてないと。でもやっぱり小さなロウソクの形をした電気の置物はあったので、不参加で後から貰ったのかも知れない。

 

前日は皆手作りのランタンを持参していたようですが、今回はどうなのか?各家庭で準備なら今直ぐ作りますけどー。と言うと、よくメールを読んでもらったら、園児はどうもクラスで作っているようだった。

 

まずはお迎え。

 

長男のクラスの担任には「16:45集合よ!あなたが連れてくるのよね?」ともうご存知!

 

次男の担任には、「参加するでしょ?マンマは?」と言うので、仕事なので、私が連れて行く旨伝えると、「具合が悪いの?」とさえ聞かれた。確かに保護者懇談会もすっかり忘れて不参加。先週もクラスのクリスマス会も私が参加。ほぼ保護者。園内や円の近くで会う園児たちには、よく「あっ〇〇のマンマだ!」と言われるので「タータだよ!」と言い直す。苦笑

 

「(ママさんが)仕事ならいいのよ。元気なのね?」と担任に言われた。朝もパパさんが連れて行っているようだから、きっと何も様子がわからないのかもしれない。

 

一度帰宅して、軽くおやつを食べさせて集合場所へトンボ帰り。おしっこしなさい!余計なおもちゃは持って行かない!ペルケ???んまー、家を出るまでが慌ただしい。

 

集合場所に着くとすごい人数の親子連れが既に集まっていた。何クラスあるかわからないが、特に出席をとるわけでもなく、大きなベルを持った先生たちがベルの合図で移動する。イタリア人の団体、しかも子連れ。まあ一筋縄では行かない。

 

やっと近くのパルコへ到着。既に周りは暗かった。

 

 

各自が作ったランタンを置き、それを囲んで子供達が歌を歌った。

 

 

特に何かに向けたメッセージや祈りはなく解散。前日同様メトロで帰宅。

 

三男のお迎えをママさんに頼んでいたが、18時5分前でもまだ電話会議中。慌てて三男を迎えに行った。

 

こちらは前日の保育園での”passeggiata di luce”「光の散歩」に関するメッセージと本屋さんで頂いた一冊が飾られていた。

 

 

 

ミラノ出身の詩人であるアーダ・メリーニの詩。

 

La bellezza non è che il disvelamento di una tenebra caduta e della luce che ne è venuta fuori.

美しさとは、堕落した闇とそこから生まれた光を解き放つことにほかならない。

 

また次の詩を検索すると、イタリアのシンガーソングライターのチェーザレ・クレモーニの最新の曲である”Ora che non ho più te”のフレーズであった。

 

Spegni le luci della città 

Così che il cielo si illumina 

Balliamo un'ultima volta, ma 

È già finita la musica 

Spegni le luci della città 

Così che il cielo si illumina 

Balliamo un'ultima volta, ma 

È già finita la musica 

 

街の明かりを消して 

空が照らされるように 

最後にもう一度踊ろう 

音楽はもう終わっている 

街の灯を消して 

空が明るくなるように 

最後にもう一度踊ろう 

音楽はもう終わっている 

 

 

 

夏の夜、一匹のホタルがミラノの人通りの少ない通りをさまよい歩く。 ドゥオーモからミッソーリ広場まで、モニュメントやライトアップされた窓のある家々を通り過ぎ、小さな主人公はナヴィリオ運河の街灯の列やカステッロ広場へ向かう路面電車のヘッドライトに惑わされ、猫の発光する目や葉巻の光にだまされながら、驚くべき詩的なフィナーレを迎える....。

 

 

 

 

私にはいい思い出になったが、子供たちはどうだったかな?

 

今日の一句

光の散歩 光が導く クリスマス