ママ友同窓会 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

 

帰国します、帰国してます、と言えば、仲が良ければ「会おうよ」となるのが普通だろう。しかし、いろんな友人関係がある。渡伊前からの友人(幼少, 学生時代からの友人、社会人になってからの友人)イタリアで知り合った友人....それを全て受けていては体も、日程も、そしてお金も持たぬ。

 

帰国の度に会う人、グループがあるが、特に海外での子育てで苦労した友人との再会は同期の桜的感覚があり、当時の苦労も笑い話、あれを乗り越えられたからこそ今がある、的人生の糧が分かち合える。

 

ところで、ミラノといえば、おしゃれ!素敵!とよく言われるが、それは客観的なものであって、決しておしゃれでも素敵でもなく、サミットのメンバー国でありながら、本当に先進国なのか?と思うこともあるし、医療や学業のレベルも決して悪くはないのに、システムの悪さに辟易することもある。もちろん日本よりいいものも沢山あるが、いずれにしても、海外生活の醍醐味は「郷に入れば郷に従え」が1番。その中で苦労して来た仲間との再会、分かち合いは楽しい。

 

そして、子供が3人いてもやはり1番仲が良かったのは、長女・長男の幼少時代に付き合いのあったママ友。

 

ミラノには日本人学校は小中しかないので、幼稚園は皆現地の公立、私立校に行かせるしかない。我が家はモンテッソーリに通わせていたが、今回あったママ友は、本の読み聞かせグループで親しくなったメンバー。そのメンバーの1人が月に一度自宅を解放し、情報交換会をしてくれていた。

 

主催者がお昼ご飯を作ってくれて、毎回会費制ではあったが、ワイワイガヤガヤ楽しかった。彼女の家の前に集まると、折り畳まれたベビーカーが何台も並んでいたものだ。

 

特に仲の良かったメンバーは、帰国しても海外駐在が続き、子供が大きくなるに連れ、パパさんの単身赴任も増えて来たが、今回集まった4人のうちまだ2家庭、パパさんが単身赴任中で、子供も大きくなったので、追いかけてこれから出発と言う方がお二人。しかも1人は翌々日アメリカ出発!と言う人もおり、忙しい時に集まってくれてありがたい限りであった。

 

ちなみに当時は、家族ぐるみでの付き合いがあり、特にワイン好きの男性軍は意気投合。我が家の夫は日本出張で帰国の度、東京にいる男性メンバーで会うことも良くあったようだが、現在は皆海外駐在中。

 

話は基、今回メンバーの1人が帰国後雑貨屋を経営しているため、私がそこを見てみたいと言ったので、彼女のお店に14時に集合となった。友人はスタッフさんと交代し、彼女のお宅へ移動し気づくと8時間も喋りっぱなしであった。話題は、子供の成長から、親の介護問題に発展。

 

子供達も皆成長し、ほとんどが社会人になっていたが、結婚し、ママさんになっている人もいた。子供が成長すれば、次は介護。自分の親だからと言っても対人間。決して楽なことではない。

 

コップの水を、「まだこんなにある」と捉えるか「もうこれしかない」と捉えるか同様、余生の捉え方、生き方がかなり変わってくるのだと実感。そして、娘に気を使う親、わがままをいう親、様々。私の母はひと様に迷惑をかけないように、そして息子は嫁次第、ということを弁えている。というかそう思わざるを得ないと気づいたのだろう。でもホント、息子は嫁次第。たとえ弟であっても、たとえ心はあっても、甘いよなあ、弱いよなあと思ってしまう。苦笑

 

そして気づくと、今度は自分らの健康問題になるのだろうなあ。苦笑

 

あるママが「現地校が夏休みに入って、在ミラノの日本人学校へ体験入学できたのはいい経験だった。」と言った。その方の次女は我が家の長女と同い年。「我が家も申し込んだけれど、◯さんが2人のお嬢さんを体験に申し込まれたので、学校側はそちらを受け入れ、お宅は今回は受け入れられませんと言って断られたのよ」、と白状した。

 

すると「えーっ我が家の良い経験は、T子さん宅の犠牲があったからなの?初めて知った。T子さん、今まで私に何も言わないでくれてたのね!」と言う。「特にいうべきことではないと思っていたし、○さんに言っても仕方ないじゃない?それに○さん宅の問題ではなく、学校側、担任側にキャパがあるかないからしいよ。でもその時、もう日本人学校には行かせないって思ったけどね。」というと「えーっ今でも怒って根に持ってるんじゃん!」と言う。爆 そんなことで根に持つほど器はちっちゃくないわい!ただ、体験入学の1人や2人変わらないじゃん!と思いつつ、クラスが成り立たなくなりこともあるんだろうなあとは思っていた。

 

今回の再会は5年ぶり。その間、メンバーの不幸もあった。「次、いつ会えるかわからないから、写真を撮ろうよ!」といって私が口紅を塗り始めると「何抜け駆けしてるかなあ?」と言って鏡をチェックする者あり。「え〜、そう言うのは心のファインダーに納めておこうよ」と言う者もあり。しかし、3対1になって、どこに座る?どうやって撮る?「心のファインダー」って何?と皆バラバラ。爆

 

1人が自撮りにしようとしたら、えー私が大きくなっちゃう!自動シャッターにしようとしたら、全員入らない!3秒セットにしたら間に合わない。誰かが目を瞑った!まあ、どんだけ時間がかかったものだろう。これ子供達に絶対馬鹿にされるよね。こんなんでよくイタリアに住めてたよね。現地校の個人面談、よく通訳つけずにやれてたわー、などと大笑いが続いた。

 

気づくとアラ還。すぐに古希だよ、どうする?!という。まだまだ先と思っていても、光陰矢の如し。あっという間なんだな!

 

子育てを一生懸命やってきた仲間だから、分かち合えるものが沢山ある。

 

幾つになっても。スピリトは変わらない。

 

食べて、喋って、笑いまくった8時間。駅で別れて、さあどうやって帰るんだっけ?その場でネット検索。便利な時代になったことに感謝。爆

 

今日の一句

夫不在 ワンオペママと 助け合い