緑雨のお客様 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

 

若葉の頃、新緑に降る緑雨。

 

緑が冴えて清々しい。

 

初夏の青葉をつややかに見せる雨。すべてを美しく、洗い流してくれる。

 

普段、雨は嫌いなのだが、花粉も飛ばないし、空が明るい雨は気分が重くならない。

 

 

今朝、バルコニーの植木を動かすと、ガラスの柵になんとカタツムリが!

 

そもそもカタツムリは体から出す粘液を使って移動する。その粘液を保つためには湿った環境が必要だと言う。

 

夏休み、日本から戻って来てアパートの中庭からバルコニーにプランタを移そうとして、プランタを持ち上げた途端、底にべったりカタツムリが…!!何度奇声をあげたことがだろうか!

 

とは言え、どんなに緑が多くても、アスファルトの道路を横切ったりしなくてはならない環境だと、乾いたアスファルトの上では、体の水分が奪われるため非常に危険。住みやすい場所に移動できるわけでもなく、徐々に絶滅の危険があるのだという。

 

雨も風も吹かぬに 出ざ釜打ち割ろう

でんでんむしむし でんでんむしむし…

 

子供たちが小さかった頃、よく見ていたNHKの『にほんごであそぼ』で狂言の蝸牛を思い出した。

 

 

今日の一句

緑雨降り 喜び勇む カタツムリ