「アド・リミナ」“Ad limina "とは、「アド・リミナ・アポストロールム 」”Ad limina apostolorum"の略で、「使徒たち(聖ペトロと聖パウロ)の墓所へ」を意味する。
この言葉は本来、ローマにおける使徒たちの墓を訪れるすべての信者たちの巡礼を指していたが、同時に、すべての司教が行うべき定期ローマ訪問を指すようになった。(745年の公会議で定められた)
何世紀にも渡り、この習慣は廃りつつあったが、1585年に教皇シクストゥス5世の時代になって初めて勢いを取り戻した。シクストゥス5世は12月20日のローマ教皇憲法により、このような訪問の義務を復活させ、3年ごとの周期を与えた。その後、「訪問」は教皇ベネディクトによって再確認された。
全世界の司教がそれぞれ順番にバチカンを訪れ、教皇と出会い、地域の教会の状況や問題について報告するこの定期訪問は、基本的に5年に1度行われる。(しかし、この間隔は実際には一つの目安であり、必ずしも5年ごとに行われるとは限らない。)
ちなみに、今世紀に入ってからこれまでに、日本司教団のバチカンへの定期訪問は、2001年3月(当時の教皇:ヨハネ・パウロ2世)、2007年12月(当時の教皇:ベネディクト16世)、2015年3月(現教皇:フランシスコ)に行われている。
余談だが、イタリア・ロンバルディア州の司教団は今年の1月末にアド・リミナ訪問を終えている。
今回の日本の司教団の教皇庁訪問は、新型コロナウイルスによるパンデミックの影響もあり、実に9年ぶりとなった。
日本の司教団のアド・リミナ訪問は初日だけで、既に聖職者省、文化教育省、奉献使徒的生活省、国務省、諸宗教対話省、キリスト教一致推進省を訪問し、2日目には、いのち・信徒・家庭省、総合人間開発省、教理省、そしてシノドス事務局を訪問されている。
日本司教団の訪問は13日まで行われ、その間に、教皇フランシスコへの謁見、教皇庁の各省や諸機関の訪問等を行い、12日の金曜日に使徒聖ペトロ、聖パウロのそれぞれの墓前でのミサが行われる予定。
今回のアド・リミナ訪問には、日本の全15教区から、以下17名の司教が参加された。()内は司教叙階年
前田万葉枢機卿・大阪高松大司教区・大司教(2011)
菊地功大司教・東京大司教区(2004)
中村倫明大司教・長崎大司教区(2019)
松浦悟郎司教・名古屋教区(1993)
大塚喜直司教・京都教区(1997)
梅村昌弘司教・横浜教区(1999)
勝谷太治司教・札幌教区(2013)
白浜満司教・広島教区(2016)
ウェイン・バーント司教・那覇教区(2018)
ヨゼフ・アベイヤ司教・福岡教区(2018)
マリオ山野内倫昭司教・さいたま教区(2018)中野裕明司教・鹿児島教区(2018)
成井大介司教・新潟教区(2020)
エドガル・ガクタン司教・仙台教区(2022)
森山信三司教・大分教区(2022)
酒井俊弘司教・大阪高松大司教区・補佐司教(2018)
アンドレア・レンボ司教・東京大司教区・補佐司教(2023)
日本の司教団がペトロの後継者との絆をさらに深め、よい牧者として日本の教会を導いていくことができますように。
こちらは、アド・リミナ訪問初日と2日目のダイジェスト版
今日の一句
善き牧者 正しい道を 導き給え

