「ある」と「ない」 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

出発までまだ数日あるが、荷造りを始めた。
 
自分の買い物と言う買い物はまだ終えていないが、貰い物、頼まれ物で、物が増え、スーツケースにどれくらいまだ入るスペースがあるのか見たかったからだ。
 
それにしても、人生、あれもない、これもないと、「ない物」ばかり欲しがっていると物が増えてしまうし、なかなか本当に必要な物を大切に出来ないのではないかと思う。
 
そんな「ない物」を数えるのではなく、あれもあるし、これもあると、「ある物」の多さに感謝したいと思う。
 
ない物を見つけに行こうとするよりも、今ある物を生かして使う。今ある物がありあまるほど豊かになれば、やがてない物と交換する人がやってくる。
 
結局のところ、足りない物を手に入れようとすると、他人の思惑とぶつかり合い、それは時によって争いや戦いに発展するのではないだろうか。
 
ない物に目を向けるのではなく、ある物に目を向けるというのは、人間に対しても言えることだ。
 
子供も大人も、みんなそれぞれに欠点を持っている。その欠点を直そうとするよりも、長所を生かす方に目を向ける。
 
すると、欠点は自然に他の誰かがカバーしてくれるようになる。それがハーモニー。
 
荷物をまとめるついでに実家を片付け、物の多さに戸惑った。
 
あゝ、ミラノの家も大変なことになっていることだろう。怖い、怖い。
 
今日の一句
チルチル・ミチル 物欲満ちる 青い鳥