タータ日記 〜 その99 タータはつらいよ! | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

勤務時間が午後の4時間になったが、疲労感が半端ない!年のせいか?季節の変わり目のせいか...?以前の8時間労働とそれほど変わらない。

 

そして、先日三男が2歳になったが、まあ天使か悪魔か?とんでもない!(x3人!)

 

今週は月曜日からツインズが体調不良のため自宅療養。前夜遅く、朝から来てほしいとママさんからメッセージが来たが、行ったら元気じゃないの?!


前日の次男のまだ開けていない誕生日プレゼントは開けてしまうわ、悪さをするので「幼稚園行く?」「プール行く?」というと、急に「頭が痛い」と言って演技する!天才子役もびっくり!

 

また、今週は三男の保育園の行事の一環でテアトロに行くので、送迎を頼む!と頼まれた。つまりフルタイム。これまた前日の帰りにいきなり言われるから、入っていた予定はすべてキャンセルしなくてはならなかった。

 

ところでこのイベント、保育園の1歳半から3歳児未満の乳幼児子供向け劇「トウーランドット」を観に行くことは一カ月前から決まっていたというが…まあ、いいか。

 

通常幼稚園生以上だと、ミラノ市のバスが出動し、課外授業先へ送迎をしてくれるサービスもあるので、それを期待していたが、保育園から2キロ弱徒歩で移動し、トラム9番の始発停留所から劇場へ。子供たちが観劇中は保護者は外で待機、そして帰宅または保育園へ連れて帰る…という3時間プログラム。

 

詳細は何もわからず、9時集合であったので、少し前にシッター先へ寄ると、パパさんに準備の出来た三男をいってらっしゃい!と送り出された。オムツとか水やおやつは???学校側が準備してくれるのかな?

 

保育園へ到着し、先生の一人に確認すると、こちら側は何も準備しません!というではないかあ。自分用にお茶とおせんべいやらポケットティッシュは持っていたが、さすがにおむつはないぞ!一応先生が教室へ取りに行き予備をくれた。(ママさ~ん!)

 

周りをみると、ほとんどがママさんかパパさんの付き添い、中にはノンナ(おばあちゃん)、ノンニ(おばあちゃんとおじいちゃん)の二人連れもいたが、そのほとんどが子供をベビーカーに乗せているではないか?シッター先では、一人用のベビーカーは2カ月前に生まれたツインズのいとこに上げてしまい、あるのは二人用のダブルのベビーカーのみ。さすがにそれは、大きすぎる…。こりゃずっと抱っこか…。その日はカンケンバッグを背負っていたので、とりあえず両手は自由だったからよかったものの、抱っこの長距離は腰に来る…。

 

「歩こうよ」一応三男に促したが、「ノー、ノー、ノー。」人差し指を振る。

 

トラムはほぼ貸し切り。停留所へ直接くる母子も…。現地へタクシーで駆け付けた母子もいたが、35名の乳幼児+付添人+7名の先生たちの大集団。

 

それにしても腰が砕けると思ったわ!やっと座れたが、さすがに幼児一人一席では他の乗客に迷惑だわ。そして、子供よりも親がうるさい!さすがにここはイタリアだ…。

 

劇場は、数年前アペリティーボにだけ行ったことがあるが、屋外の市民プールにテニスコートや劇場がある場所。その一角に乳幼児用のラボラトリオがある。

 

 

 

 

待っている間にさあ、どこへ行こう…その通りには何もないので、一本平行した大通りへでた。トイレにもよりたかったので、パールで一人遅い朝食。

 

 

行き当たりばったり入ったお店だったが、ピスタチオクリームがかかったブリオッシュは最高!エクスプレッソをお湯で割りアメリカンコーヒー。爆
 
そこで、一人トラムで一緒だった女性に遭遇。私はてっきり彼女はママさんだと思っていた。彼女はエルサルバトル人であったが、一緒にいた女の子も濃い顔立ちだったので、娘だとばかり思ったのであったが、ベビーシッターであった。もっとシッターが来ているかと思ったら、ほとんどいなかったわね、と話した。他に南米系のパパさんと韓国人ママを見かけただけだ。
 
私は保育園と幼稚園へは夕方のお迎えしかいかず、しかも週のほとんどがDopo Scuolaと呼ばれる、一般の下校時刻よりも遅い時刻なので顔を合わす人は本の一握り。なので会ったことがない人ももちろん沢山いるわけだが、イタリアの初産の平均年齢はかなり遅い。40歳前後のママさんたちがほとんどのように見えた。

観劇は30分。あっという間に経ってしまい急いで劇場へ戻った。泣いていた子供、寝てしまった子供もいて1人の先生が入口に座っていた。

三男が出てきたので、どうだった?と聞くと「ベッロ」と言うので、どう言う人がお話しに出てきたの?と聞くと「パパ エ マンマ」とかなり怪しい。「ファーメー」と蚊の枯れるような声を出すので、手持ちのお煎餅をあげた。本来夕方にツインズにあげようと思っていたものだがいいか。

トラムに乗るとすぐに寝られてしまった。近くにいた韓国人マンマとミラノの韓国料理の食材店や日本食レストランの話題で花が咲く。

再び2キロ弱の道を寝てしまった次男を抱いたまま移動。保育園の教室は地上2階だが日本だったら3階分くらいの高さを階段で登り、再び長い廊下を歩いて教室に着く。校内は靴にカバーをかけるルールだが、抱いていたらそんなことは出来ない!靴を抜いて靴下で入ったら、口うるさい職員に足先を指さされた。こっちは腰が引きちぎられそうなんだわ!イタリア人のばあちゃんだったらそこまで出来るか! (それ以前に自分の大変さを誇張しまくっていただろう!)

やっと解放され、シッター先に戻って詳細を報告したが、私の苦労、理解して貰えただろうか?両親たちは昼食のパスタを準備していたが、とても一緒に食べる気はせず外出。自分にご褒美でラーメンを食べて来た! 本来だったらしょっぱい!と感じる塩分も体に沁みたー。かなり暖かく汗ばんだし)



いやいや、シッターは忍耐力も必要だが、体力が一番。
 
次回「タータ日記」はついに100回記念!あの兄弟(家族)は何をやらかしてくれるだろうか?いやいや幸福をもたらしてくれる事を期待して〜❤️