おーい ぽぽんた 〜 その2 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

道端にたんぽぽが咲き出した。

 

思わず「おーい、ぽぽんた!」と声をかけたくなってしまう。

 

 

 大抵は周りにマルゲリータもいっぱい。ピンクの花はオルティカ(セイヨウイラクサ、ネトル)か?
 
たんぽぽの葉はまだ柔らかそうで、茎も黄緑色でみずみずしい感じ。お浸しにしたらおいしそうだわ~(笑)と思いつつ、ここはミラノ。犬の糞尿でいっぱいであろう!でも画像は、サンシーロ地区某アパート前に柵のある一角。犬の散歩にも入れない場所。
 
余談だが、こちらのたんぽぽは、日本では『セイヨウタンポポ』と呼ばれるが、日本の『二ホンタンポポ』に比べ、花と茎の間のひだのような部分が広がっているが、日本のものは、とじているそうだ。また、葉の形も日本のものよりも、セイヨウタンポポの方がギザギザしている。
 

 

ちなみに、たんぽぽの英語名は"DANDELION"。(考えてみれば、ユーミンの歌にそのタイトルがあった!)イタリア語だと   "TARASACCO"が一般的だが、 "DENTE DI LEONE"、つまり「ライオンの歯」。ギザギザの歯が、ライオンの歯を連想させるのだろう。そして、子供の頃、よくタンポポの花を描くとき、花よりも葉っぱを注意深く描いた記憶が蘇る。
 

 

余談だが、産前産後によくホルモンバランスを整えたり、母乳の排泄をよくするために「たんぽぽコーヒー」が良いと耳にしたが、それは、細かく刻んで煎ったたんぽぽの根をお湯で抽出するとカフェインレスのコーヒーのようになるのだそうだ。第二次世界大戦後のドイツではコーヒー豆の輸入が難しかったため、たんぽぽコーヒーが代わりに飲まれていたという。

 

むくみの解消カリウムが多く含まれていて尿から水分を排泄してくれる利尿作用があるそうだ。それにより血圧低下作用もあり、解毒作用もある。 肝機能を改善し、解毒機能を高めるようだ。

 

気になる花言葉は、「真心の愛」「別離」。
 
確かに、たんぽぽの綿毛が飛び立っていく姿からつけられたのだろう。子供の頃綿毛をみると、耳にはいると、つ〇ぼになる!と思って耳を抑えたものだった。苦笑 今やその言葉も不快・差別用語の対象となるらしい。もちろん、そんなつもりはなかった時代だったであろうに…。
 
とはいえ、たんぽぽの明るい笑顔のような花に元気をもらう。踏まれても、犬猫の糞尿をかけられようが、そして草刈りで葉がちぎれようとも茎を横に伸ばして花を咲かせる。生き伸びる知恵、そして生きる力。たんぽぽの強さに教えられることがいっぱい。
 
 
今日の一句
たんぽぽに 生きる強さ 教えられ