四旬節コンサート 2024 ~ レクイエム | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

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来る3月3日、今年もまたドン・ニョッキの記念コンサートが催される。


ドン・ニョッキとは、司祭であり、教育者であり、作家でもあったカルロ・ニョッキ。第2次世界大戦の間、アルピーノ(アルプス歩兵隊)の司祭でありロシアに行かされていたと言う。戦後、戦争孤児たちのために施設をつくり教育に専念した。そして、体の不自由な方のために病院、リハビリセンター、障害者のための学校などミラノ、サンシーロ地区に建て貢献。帰天68周年記念。18年前に列福し記念堂も献堂されたが、その後毎年コンサートが行われている。

 

毎年、テノール歌手である友人のご主人が出演されているので、毎年通っているが、いつしかはインフルエンザが蔓延しており、ソリスタたちは全員代理ということもあった。ちなみに友人のご主人は所属教会の聖歌隊でも歌の指導をされているそうだ。

 

3月3日 15時半より

"S.Maria Nascente " お御堂

via Capecelatro, 66 Milano (S.Siro地区)

指揮者 マエストロ ルイジ・ポンツィ 

Schola Cantorum della Basilica di S. Antonio da Padova in Milano

 

今年はモーツアルトの『レクイエム』。

 

『レクイエム』といえば、モーツァルト、ヴェルディ、フォーレが有名だが、モーツァルトのこの『レクイエム』(K.626)は彼が最後に残した曲。


全14曲のうち、モーツァルトが完成させることができたのは第1曲だけであり、第2曲第3曲等はほぼ出来ていたものの、残りは作曲途中でモーツァルトは世を去り、未完状態で残され、弟子が完成させたそうだ。

 

合唱部分は全て混声四部合唱で、四重唱はソプラノからバスまでの独唱者によるもの。


 

 

第3曲 dies irae ディエス・イレ (怒りの日)は全曲の中でも有名なので聞いたことのある人は多いのではないだろうか?

 

四旬節のスピリチュアル・コンサート。楽しみである。

 

 

今日の一句 

レクイエム 死者の安息 神に願う