立春 2024 ~ やたら走った一日 その2 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで33年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

アンドレア司教つながりの友人によると、司教の出身教会は「悲しみのマリア様の教会」だと言うことであった。ではイタリア語ではなんと言うのだろう?

 

地図で調べると "Santuario Madonna delle Lacrime" 「涙の聖母教会」と言うのがあった。微妙に名前は違うがこれか?

 

 

いや、友人が送って来てくれた教会の画像とはファサードが違うでしょ?

 

 

確かに時計台はあったが、ファサードが珍しくカラフルでモダンであった。道行く人に画像を見せると、ここに時計台のある教会があるよ、と教えてくれたが、ファサードもこれですか?と聞くと正面から見てみて!と言う。

 

 

"Basilica di San Martino e Santa Maria Assunta"。「聖マルテイーノと被昇天の聖母教会」。名前が違うじゃん!大体トレヴィリオ出身とはいえ、チェントロとは限らない!

 
再び道ゆく人に友人が、大胆にも「トレヴィリオ出身で日本で司教になられた方の出身教会を探しているのですが...」と聞くと、「あー知ってるよ。レンボだろ?」と言うではないか!やはりアンドレア司教様はこの町の有名人だったのだ!しかしトレヴィリオチェントロではなく、郊外で車で10分ほどの距離だと言う。彼は車椅子のお母様と一緒だった。「僕1人だったら連れて行ってあげられたけど、今は無理だな...」と。いえいえ、私達も電車の乗り換えの待ち時間に来ただけで、それほど時間的余裕はないんです。と言ったが、次にトレヴィリオに来ることがあれば、案内するよ!と言って電話番号をくれた。
 
時計を見ると、えっ電車出発まで時間がないじゃん!再び走った。
 
余談だが、街中を移動中にアンドレア司教にメッセージを送っておいたが未読。後から『タイムリーに気付けず、ごめーん!』とメッセージが来ていた。ドンマイ!(って誰が...爆)
 
ようやく電車でベルガモに到着。
 


ベルガモの町は、人口約11万人。中世とルネッサンスの香りがそのまま残る美しい丘ベルガモ・アルタと丘の下に広がるベルガモ・バッサの二つに分かれる。ベルガモの魅力はヴェネチア共和国時代に建てられた、まるで城塞都市のようなベルガモ・アルタのほうに集中しているといっても過言ではない。ベルガモ・アルタの町のほとんどは13世紀から16世紀にかけての中世からルネッサンス期に建設されものだという。

 

中世の姿が目に浮かぶような、とても幻想的な雰囲気を持つベルガモの美しさは多くの芸術家に大きなインスピレーションを与えて来たという。余談だが、ドビュッシーの「ベルガマスク組曲」はこのベルガモを舞台にして生まれたもので、その中の一曲「月の光」の美しいピアノの旋律は聞いたことのある人が多いかもしれない。

 

軽く昼食をとり、ベルガモの友人たちとも1時間後に落ち合うことにして、修道院の方にも一報を入れ、さっとベルガモ・アルタに出けることにした。

 

昨年末から草間彌生展が開催されており4月半ばまで開催だったので、寄りたいと思っていたが、前もって調べたら既に今月で完売。入ることは出来ず。ただ、ルイヴィトンの時のように、カボチャの巨大オブジェなどが出ていないか?と期待して出かけてみた。

 

…が虚しくもオブジェなど無く。しかもブックショップに寄ってみたが、どれも高すぎて手がでず!エコバッグなど59ユーロもするのだ。

 

image image 水玉模様の鉛筆とキーホルダーを思い出に購入。

 

再び、ベルガモ・バッサにダッシュ!もう、どこもかしこも人ばかり。途中で代母から「今どこですか?」と電話が入ってしまった。修道院に電話を入れておいたが、本人まで伝わっていなかった様子。毎回電話しても、なかなか本人まで電話がつながらない。

 

やっとのことで友人夫妻に合流し、修道院訪問。午後に伺います、と言ったつもりだったが、朝から待っていてくれたらしい。代母のシスターは現在89歳。同姓同名のシスターが修道院におり、日本にいらした(と言っても50年以上前)方のシスターをお願いします、と毎回電話する度に伝えていたが、その同姓同名のシスターは先月帰天されたそうだ。お会いしたことはなかったが、養老院での帰天は日常茶飯事。それでもやはり寂しい気持ちになった。

 

代母はイタリアに戻されてからも修道院の会計の仕事で、世界中の支部を回っていたし、その後も修道院経営の里子プロジェクトにかかわってきたが、数年前全ての仕事から外れ、現在は週に一度オンラインでみ言葉を伝えるクラスを持っているだけ。もっと働けるつもりでいたけれど、そろそろお呼びがかかるかな?と寂しそうに語る。


電話ではなかなか耳が聞こえづらいようだし、オンラインでも一方的な会話になりがちだが、やはり対面で日本語を話せる機会を喜ばれる。今回修道院からわずか徒歩10分くらいのところに住んでいる友人夫妻を紹介できたので、今後頻繁に通ってもらえれば…と思う。

 

毎回別れ際は寂しくなる。マリアバンビーナのお御堂はミラノ本部もローマ支部も美しい。

 

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友人たちとベルガモ・バッサでカフェタイム。夕日が美しかった。

 

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さあ、何時の電車で帰る?ネットで調べると20分後か約1時間後。20分後に賭けてみよう!三度?四度?のダッシュ。ベルガモ在住の友人夫妻にはもうここでいいですよ!と言ったが、一緒に駅まで走ってくれた。切符購入もキオスクは長蛇の列。機械の扱い方が危うく、掃除のお兄さんにあーでもない、こーでもない!乗り換えなしで早い便!とリクエストしつつ購入を手伝ってもらった。出発最後まで姦しい友人たちだと思われたことだろう。苦笑

 

万歩計は16304歩をさしていたが、その4分の3は走っていたことになる。やたら走った一日であった。


今日の一句

間に合わない! 小走り行脚で 日が暮れる