木曜メルカート 〜 その6 毛糸屋さん | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

木曜メルカートの毛糸屋さんが戻って来た。今年に入ってずっと来ておらずどうしたのだろう?と気になっていた。

 

2年半前、家主のグイドが他界。当時助っ人で来ていたバングラデッシュ人のハッジーが継いだ。

 

彼らはイタリアの繊維の町、ビエラから毎週来ていた。(朝5時過ぎには出てくると言っていた!)ピエモンテ州とは知っていたが距離を調べたらなんとミラノから100キロちょっともある!

 

 

100キロの距離ってどれくらい?東京出身神奈川育ちの私には、やはり関東地域に当て嵌めてみないと、ピンと来ない! ちなみにこちら、赤い円は東京駅から100キロ圏。
 
 
ビエラってめっちゃ遠いじゃん!
 
イタリアの生地、つまり糸は、発色の良さと単色では出せない深みのある色が特徴だと言う。日本の手芸屋さんへ行ってもやはりイタリア製の糸はハイセンスで独特な色がある。
 
ビエラの大手メーカーから直接仕入れて販売。メーカーのオンラインショップと値段が変わらない。イタリアでは毛糸専門店に行っても、直接見るには、いちいち店員にも言って出してもらわないといけない。触り心地や色の違いを比較したくても、列に並び、人が多いと悩む時間さえ与えられない。
 
そんな中、メルカートで直接手に触れ、それでイメージするもの、色の組み合わせや数量を考えると、ぼーっと時間が過ぎてしまう。まあそれが至福の時でもあるのだが、20年以上通っているので文句は言われない。しかし、それをお店でやろうものなら嫌がられる!苦笑
 
来ている見知らぬ客とインスタのフォローしている人が、この糸の、どの色で、何を作ったか?そんな情報交換をするのも楽しい。
 
....そんなわけで、彼を待っていた人は多かったようだ。11時過ぎですごい人だかりであった。
 

 

  

 

最近はまっている人形作りで肌色がなく、あちこちで探していたが、そんなことすっかり忘れて、可愛いアクリル糸をゲット!1玉1ユーロ。100円ショップのアクリルとは触り心地が違う!自宅用はもちろん友人にアクリルたわしを頼まれているので、作るかな?

 

 

アルパカ&ウールのグラデーション糸は色に一目惚れ。1玉1.99ユーロ。大袋で買えば10玉15ユーロと言われたが、そんなに要らない。お店に行けば、確実に5ユーロ以上し、日本では日本のメーカーであっても一玉7-800円はすることだろう。

 

毛糸は増やさない!心に決めていても、彼の屋台に行くと心が揺れてしまう〜〜〜

 

今日の一句

手に取って 一人ニヤニヤ 至福の時