ショアー 2024 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

今日1月27日は、第2時世界大戦時のナチス政権によるユダヤ人大虐殺(ホロコースト)を思い起こすShoah(ショアー)の日である。 ショアーとはヘブライ語による「虐殺」という意味。

 

1945年のこの日、ソ連軍によってアウシュビッツ強制収容所が解放された。そして2005年の第60回国連総会にてこの日が「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー(International Holocaust Remembrance Day)と採択。日本では、どれくらい知られているがわからないが、国際デーの一つ。今年で79年目。

 

ところで、強制収容所が解放される前年の1944年1月30日、ミラノ中央駅一番端の21番線から605人のユダヤ系イタリア人が貨物列車に詰め込められアウシュビッツへ連れて行かれた。7日間の長い旅であった。実際にミラノ中央駅から移送が行われたのは 43年から45年にかけて15回、トータルでのShoah被害者は10348人。 

 

この駅の中に、ショアーの記念博物館が2013年にできた。ガイド付きのツアーが企画されているが、今日は無料。もちろん予約が取れるわけはなく、平日も学校などの団体の予約でいっぱい。やっと2週間後の週末に予約が取れたので、出かけてこようと思う。

 

ところで、こちらは、ストリート アーティストのAlexsandro Palombo氏によってショアー記念碑に描かれた「 21番線、アウシュヴィッツに移送されたユダヤ人のシンプソンズ」。

 

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Palombo氏によると、この壁の絵はこの1年間で4回目も改ざんされたという。彼は、ナチスの強制収容所に移送されたシンプソン一家を描き、移送前後の物語とホロコーストの恐怖を伝えている。

 

 「度重なる憎しみに満ちた行為に反応しないことは、反ユダヤ主義の危険を常態化させ、あらゆるものとすべての人を巻き込む無関心の悪を強めることになる、とPalombo氏は宣言する。これらの虐殺に視線を向ける者は誰でも問題に加担していることになる。最新の反ユダヤ主義的侮辱とここ数か月の反ユダヤ主義的侮辱は証拠として残り、この憎しみの海を無関心と反ユダヤ主義に対する意識と意識を高めるツールに変える取り組みの不可欠な部分となるだろう。(corriera della seraより抜粋)

戦争、紛争は世界中で起きており、テロ事件も日常茶飯事。人々は歴史から何も学んでいない。歴史は繰り返されている。

 

このショアを「忘却の暴力」に終わらせないように。

 

Il ricordo e la condanna dell’orribile sterminio di milioni di persone ebree e di altre fedi, avvenuto nel secolo scorso, aiuti tutti a non dimenticare che la logica dell’odio e della violenza non si può mai giustificare, perché nega la nostra stessa umanità.
前世紀に起きた何百万ものユダヤ人や他宗教の人々の恐ろしい絶滅の記憶と非難が、憎しみと暴力の論理は決して正当化され得ないということを、すべての人が忘れないように助けてくれますように。なぜなら、それは私たちの人間性そのものを否定するものだからです。(教皇フランシスコ)
 
今日の一句
大虐殺 忘れず「記憶」し 平和を祈る