年末の爆竹 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

Capodanno 2023 a Milano, fuochi sottotono complice la pioggia. In piazza Duomo 20mila persone. Due feriti, uno è grave

 

ミラノでは、この10年ほどで日曜日にも開いているスーパーがかなり増えたが、流石にクリスマスの25日と元旦は閉まるところがほとんど。

 

一日我慢すれば、どこも開いているとはいえ、やはり年末の買い出しは日本のアメ横や築地のそれとは違うものの、人、人、人。

 

今朝はメルカートと中華食材店とアラブ食材店に出かけてきた。しかしまだ足らず明日、また中華街に行かなくては!

 

ところで、この時期になると爆竹がどこからともなくドオーン、ドオーンと地響きのように聞こえてくる。もちろん一番盛大なのはカウントダウンで新年を迎える時だが、この年末、特に午後あたりに鳴り響く爆竹音は、怪我人や被害を出していないか?少し不安になるのは、私だけだろうか?

 

実際、昨日トラムの始発の停留所で、トラムに乗りこみ発車を待っている際、近くで、爆竹というよりも爆弾か?!と思うような爆音と地響きがあり、トラムの窓のガラスにも振動が起こった。するとトラム脇の草むらに白い煙が広がっていた。爆弾?!テロか?と思ってしまうほど恐ろしかった。これがトラム出発までに2度起こり、出発してもトラム線路脇の歩道でも爆破していた。恐ろしいなんてもんじゃない。

 

だいぶ前になるが、乗っていたトラムで乗りこんできた中学生が、軽いものではあるが、爆竹を放ち、狭いスペースの中であったからものすごい音と火薬のにおいが充満し、トラムはストップした。乗客のお年寄りがパニックを起こし、耳にも問題が起きた様子。もちろん犯人の学生は逃げた。

 

運転手は乗客の様子を見て、1人でも具合が悪い人がいれば続行運転はしてはならず、救急車を呼ぶのが決まりらしい。結局そのトラムはそこで停車。私は歩いて帰ったがすぐに救急車の音が近づいてきたのを記憶している。本来だったら、極めて危険な犯罪行為として、その学生たちはお咎めを受けたっておかしくない。

 

打ち上げ花火や爆竹の音を、超敏感な耳で聞いた鳥たちはパニックになって飛び回り、方向感覚を失ったあげくに木や車などに激突して死んでしまう。犬たちもやっぱり爆音に驚きパニックになって走り回り、何かに激突して死亡、けがという事故が頻発するそうだ。外飼いの犬たちは、どんどん走ってしまって迷子になってしまうこともあるとか。(乗ってきたバス停から、中学を絞り出し、連絡することだってあり得たが、まずイタリアでは無意味な行為だろう...)

 

話はそれたが、爆弾か?テロか?と言う規模の爆竹も極めて危険。

 

毎年1月1日のニュースでは、前夜の花火や爆竹によるけがや死亡事故のニュースが絶えない。上記添付の昨年末というか今年の年始のドウモ広場でも死者は出なかったが、大怪我をした人が2人いたそうだ。

 

この爆音で犬や猫が怯えるのは、もちろんだし、振動でガラスが割れ、その破片で怪我をしたり、火事だってありえることだろう。警察はもっと厳しく取り締まってほしいものだ。