年末ミラノ恒例の大イベントである物産市、”Artigiano in Fiera”が始まった。
今回で27回目。流石に2020年はコロナ禍で中止されたが、2021年は通常の半分の規模で、昨年はまだ出展者が少なかった割に、連日満員御礼。訪問者はトータルで3百万人を超えたと言われている。
今年は出展国数86ヶ国、2550業者(そのうち600業者が新規参入者)で昨年より1パビリオン増え、計8パビリオンと言う巨大な規模に復活!
私はパリを拠点とした日仏ハーフのオーナーのお店のお手伝い。今回で4回目。他の店舗で仕事をしていた時もあるのでかなり物産市歴も長くなって来た。
初日の人の入りは、なかなか良く、朝からバンバン50ユーロ札が入った。初日から値下げを聞いてくる人は、さすがイタリア人でもいなかった。笑
ところで午後から、居酒屋部門のキッチンスタッフが足りないので何人か欲しいと言って来て、私が行った。
実は4年間長女も一緒にバイトをして来ているが、彼女は居酒屋部門の花。爆 実際飲食でバイトをしている分、機転が効くしとにかく仕事が早い。大抵はキャッシャーにいて、合間を見ては水やソフトドリンクの補充、ナプキン類云々の補充などをしているが、そこが追いついていないと言う事だった。
仕事は終わったのに、上がるに上がれない長女に怒られながら!(パリのスタッフが娘は厳しいなあと言ってた!)影のサポート。「何がどこにあるの?」と聞いても、「自分で適当に探して!」と細かく指示している余裕などない。
スタッフのほとんどは自分に課せられた仕事だけやって(それでもそれ2人でやるの?1人でできるよね?と言うものもあったが)他のことに気が回らないし、それどころか暇さえあればおしゃべりし、無駄な動きしかしない子も多い。
黙々と補充できるところを補充し、カウンターを片付けていたら、「冷蔵庫に水入れておいて!」とのうのうと言ってくるイタリア人女子あり。はあ?!それはあなたの仕事でしょうが!
ところである食事にいらしていた日伊カップルの日本人の奥様に、オブジェのねぶたについて訊ねられた。
日本のねぶた祭りで実際使用したねぶたで、数年前にも解体してパリから持って来たものだが、昨年から展示会会場側から再び持ってくるよう言われていたものらしい。
そのように答えると、「パリ在住の方ですか?」と聞かれ、いえミラノ在住です、と答えると「ラーメン屋さんを経営されているの?」と聞かれた。オーナー面してたかな?爆
それにしても、短期のバイトであるし、相手はイタリア人。日本人の様に多くは期待できないし、そもそも期待する事自体間違ってるいるのかもしれないが、やはり機転が効くな...と思うとやはり飲食系のバイト経験者が多い。
ちなみに私が箒を持って掃除をし出すと、必ず「代わります!」と言って来てくれるハーフの学生がいる。今やオーナーにも気に入られ、別のイベントにも呼んでもらっているようだ。うふふ、実は空手の門下生。自慢の子を紹介出来、嬉しい限り。
よく働く子には、この子にいいことがありますように、と密かに願うばかりである。
