我が家のバルコニーの下には、アパートの敷地なのだがカタバミが1箇所固まって植えられている。非常に強い植物で、草刈りでほとんど刈られた状態であっても、あれよあれよと大きくなり、可憐な花を咲かせる。イタリア語では"OXALIS"オキザリス。
夏に帰国する際、スプリングクラーの水が当たるその場所に我が家のプランターたちを移動させていくが、ある時一本だけそのカタバミを植えさせていただいた。
今やプランターに所狭しとカタバミが繁殖し、現在開花中。
カタバミの葉は、マメ科のクローバー(シロツメクサ)と同様、3枚の小葉に分かれているが、最大の違いは、クローバーの小葉が単純な円形なのに対し、カタバミの小葉は、中央が凹み、ハート形になっていること。非常に可愛い。
カタバミの花言葉は「喜び」「輝く心」。 ちなみに植物体全体が水溶性のシュウ酸イオンを高濃度で含むそうで、酸化して濃褐色になった硬貨を、汁が滲むまで潰したカタバミの葉で擦ると、シュウ酸の還元作用で赤銅色に戻るのだそうだ。「輝く心」はそこから来ているのだろう。
ところで、カタバミはとにかく、根が張り、根絶するのが難しい草だという。草刈りをしてもすぐに再生することからそれはよくわかる。とにかく、地下に肥大した塊根を持ち、そこから太くて長い根を伸ばすのだそうだ。だから引き抜こうとすれば、柔らかい地上部がすぐにちぎれてしまい、根ごと掘り取るのは困難。
根絶が難しいというこの性質が、江戸時代に武家の家紋として人気を博したというからびっくり!武家が一番恐れていたのは、お家が断絶すること。カタバミを図案化した家紋は「片喰(かたばみ)紋」と呼ばれ、五大家紋の一つになったのだそうだ。

かたばみや 照りかたまりし 庭の隅 ―俳諧集「続猿蓑」より
庭の隅の日当たりの良い場所に、カタバミが固まって咲いている様子がまさに描かれており微笑ましい。


