明日の「聖母生誕祭」の前夜祭として、ミラノ教区で行われた「ウクライナの平和を祈る行列」に参加してきた。
在ミラノロシア領事館とウクライナ領事館、2か所からスタートし、ミラノ郊外にある（といっても前記2か所もそうであるが) Maria Regina Pacis（平和の女王マリア)教会にて、ミラノ大司教であるモンシニョール・マリオ・デルピー二による祈りも捧げられた。
私の所属するパロッキア（小教区教会）はロシア領事館とは、Ⅰ－2分の距離。その近くにある地下鉄の駅は地上にでると、そこにはフランス人学校があり、超高級住宅地がありながら、トラムの線路を挟むといきなり、外国人、特にアラブ系の多い低所得者地域になるという不思議な地域。しかも駅の出口にある公園は夜の11時、12時を過ぎてもアラブ人の子連れで一杯。ここはどこ？といった感じ。
その公園に20時集合であった。私は、前日からSpid取得に苦労しており、帰宅は19時15分であった。私は持ち歩いて食べていなかったサンドイッチを口に押し込みながら、次男に魚介類のソースとクスクスを作り19時45分に再び出かけた。
我がパロッキアからは14，5人ほど来ていただろうか？とはいえ、夜の行事で出会うメンバーはほぼ同じ顔触れ。
私道はさすがに入ったことはなかったが、数年前イタリア市のイタリア語教室に通っていたこともあり、そのあたりは自転車でよく通っていたが、あまりにもゆっくり歩いていたので、1時間でつけるのか？とさえ思ったものだった。しかも、先月の初めまで松葉杖をついていた身。3.5キロなら歩けるだろう…と思ったが、ゆっくり牛歩さながらの歩きは、更に疲れが出るもの。途中でいい加減歩くのが嫌になった。しかし、周りは恐ろしいまでに老若男女が大集合。
やっと教会に到着。案内で全員がお御堂に入れるわけではありません。ライヴ配信もしているので、そちらを見てください、ということだったが、マイクだけは使用され、外まではっきりと聞こえた。(中に入っていたのは、行列をせず直接来た人たちのようだった)
モスクワ総主教庁の正統大司教及びビザンチン典礼のウクライナ東方カトリック教会の司祭による祈りも捧げられた。
次いで大司教によるお説教。
皆戦争を反対しているのに、なぜ戦争をやめないのか？トップたちはなぜ耳を傾けないのか？戦争を止めることは負けることなのか？戦争を祝福し、武器を祝福するのはなぜか？...重く心に響く。
久々握手での「平和の挨拶」が行われた。この気持ちを明日へ、人々についないで行くように。神様は耳を傾けて下さる。
ミサ中に歌われたギター演奏によるウクライナ民謡が心に響いた。無力感に屈しないように。神を信頼し、人々を信頼し、善が悪に勝つと信じ続ける人々の最低限の行為と崇高な魂を持って、考え、語り、夢を抱き、献身続けられますように。そして、憎しみのない世界を。世界を平和を...。
教会の中には入れなかったので、入り口から画像を撮ってみた。
外ではぐれてしまった仲間を探していたら、なんと目の前に大司教が…！！しかし、名前がすぐに出てこず、呼び捨てはいけないし、でも行ってしまう！！思わず、"Buonaseraaa!!"と声をかけると、振り向いて両手を合わせ、「ブォナセーラ！」と返事をしてくださった。
帰りはさすがに地下鉄に乗ったが、23時過ぎに帰宅すると、15,000歩を超えていた。
