骨折をし、ギブスで固定される生活2週間。見る見る内にギブスが緩くなってきた。つまり、足が細くなってきてしまった。
明らかに動かさない筋肉には筋肉低下が起きているということだ。一週間ギプスで固定するだけで、その固定された筋肉は数十%力も落ちるという。
ちなみに筋力維持には、力を入れることが良いという。条件にもよるが、一日数秒思い切り力を入れるだけで筋力がほとんど維持されるという話もある。以前、空手仲間のF爺にお尻の筋肉は重要で、右、左と片方ずつ力を入れて鍛えておいた方がいいと言われたことがある。F爺曰く、お尻の筋肉が弱まると腰痛の原因にもなるそうだ。
特に、お尻の肉自体が少ない傾向にある日本人体型は、年を取ると、更にお尻は扁平となり、腰椎(腰の骨)のカーブが緩くなり、バランスを取ろうとして、自然に骨盤が後傾する。もちろん、骨盤を支える筋肉量にもよるが、骨盤が後傾すれば自然にガニ股になりやすい。
また、スマホの発達により現代人は猫背の人が多い。(あれは、スマホを持つ腕を少し高めにすれば改善されることであろう)将来的に、故志村けん氏がよくやっていたお婆さん像そのものになってしまう!いやだ~っ!っていうか、既に若くてもそういう日本人は多い。今でこそ、コロナ禍以降、日本人ツーリストは減ってしまったが、ミラノの中心地へ行けば遠くからでも日本人は歩き方でわかってしまったものだ。
それにしても、運動不足がたった2週間続くだけでも、筋肉の量は大きく低下し、元に戻すには3倍もの時間を要するという実験報告があるのだそうだ。たった2週間若者は筋力の3分の1、高齢者は4分の1を失うことになる。もとの筋肉が多ければ多いほど失う影響は大きくなるだろう。
ところで先週の整形外科での診察では、ドクターに自宅療養中はただただじっとしていること、と言われたが、やはり座ってばかりいると、反対の足に負担がかかったり、立ち上がった時に足の付け根に痛みが出たりする。本当に何もしなくてもいいの?
上記F爺に話すと、彼は元々整体師の仕事をしていたので、体のことはよくわかっているのだが、とにかく、松葉杖では、歩幅は小さく、両杖をついて体を移動させるのではなく、右をついて一歩、左について一歩…それが大事だという。それと股関節を積極的に動かす。
股関節を動かすことによって、血液の循環もよくなるし、回復を促すのだろう。またバランスを整えることが出来る。大体、怪我をした足は完全固定で良くなっても、負担をかけていた反対側とのバランスに差が生じたり、違った故障を起こすかもしれない。
右足の筋肉を見ると、特に使われている部分の筋肉が発達しているのがはっきりわかる。また、非常に驚いたのは、三食以外におやつを食べなくなったが、(理由は買ってない、作りたくない、作れない。キッチンまで移動したくない、面倒、など。笑)腹筋が割れているではないか! 松葉杖で細かく歩く際、体が浮くとき、自然にお腹に力が入る。それがいいのかもしれない。自分の体を見て驚いた。(ナルちゃんかい?!)
これは、あくまでも筋肉強化ではなく回復につとめているだけのことだが、今後も基礎体力、筋力、免疫力の維持のために無理なく頑張っていこう。(決して空手の稽古で、若者と張り合ってダッシュしたり、アヒル歩き、手押し車などはしません!<出来ません!>爆