学年末 2023 ~ マトゥリタ | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

日本の学校は今月新年度を迎えたばかりだが、イタリアは9月が新年度。その前に長い夏休みがあるわけで6月が学年末。

 

5月に年間の総成績が出て、進級や高校最終年だと(我が家の次男がそう)総成績及び出席数が足りているとはじめてmaturità (マトウリタ)と呼ばれる卒業試験の受験資格が得られ、6月に受験。そこで相当な問題がない限り落ちる人はまずいないが、これで親の方も晴れて一応親の義務は果たせたかなと、ホッとする。ちなみにこれは国家試験である。

 

マトウリタを控えた親は、心配で心配で仕方ないでしょう?とよく聞かれるが、何せ3人目である。次男は問題なくやってくれるだろう!と信じている。

 

そういう意味では、長女は毎年3教科赤点で夏休みの補習後の試験で、どんでん返し進級。これを毎年繰り返し一応5年で卒業。大学は110満点で卒業した。いまだに大学院で勉強づくめの日々である。

 

また、何かと学業に問題があった長男の時は、何がなんでも進級!卒業!と毎年ハラハラドキドキし本当に心臓に良くなかった。学校から呼び出しがかかると、勝手に「すいません」と言葉は出てしまう。申し訳ないやら、情けないやら...しかし、今や長男は、日本で人生を模索しながらも、充実しているようだ。

 

初めてのマトウリタになれば、親子共々やっぱりドキドキするものか...と思い起こす。

 

でも次男は大丈夫であろう。中学卒業試験の時も、前日まで全く問題なく空手の稽古に通っていた。学校側はもっと頑張れば成績は良かったはずだと、親の監督不届みたいに言われたが、いいの、いいの、卒業できれば。

 

次男のクラスの保護者のグループチャットは常にキャンキャン吠える犬のように、問題児やら学校を避難する傾向にあったが、ドロップアウトする生徒あり、学校にも諦め?がついてきたのか、静かになった。

 

余談だが、学年末のこの時期、特にマトウリタを控えた学年は非常に大切な時期であるのにも関わらず、表向き病欠にしているそうだが、新婚旅行で5月の半ばまで休んでいる教授もいると聞き、開いた口が塞がらない。しかし、イタリアあるある話だ。

 

文句を言っても始まらない。ここはイタリア。私立の学校であれば、非難轟々かもしれないが国公立なんてそんなものである...まあ優秀な学生が高校卒業以降海外に流れるのも納得いくが...。

 

そんな本来緊張の時期の中、4連休。4月25日の「イタリア解放記念日」の祝日が火曜日なので、月曜日をポンテ(橋)と呼ばれる連休にしてしまっている、学校や企業が多い。もちろんそうでなくても勝手に休むイタリア人!苦笑 (空手の稽古の出席率も低かったな...💧)

 

学年末、ちょっと一休み。

 

私もラストスパートに入る前に深呼中。