過保護な果物の食べ方 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

 
私の実家ではいつも果物はみかんやバナナ以外は、母が大抵食べやすい大きさに切って出してくれるのが習慣であった。リンゴ、梨、柿、西瓜、キウイ、などなど。西瓜は一口大に切り、大きなサラダボールに盛られ、グレープフルーツはすべて皮がむかれていた。
 
他の家がどうだかはわからないが、大人になり、結婚をしてやはり私も同じことをしている。それでも夫の実家はそうではなかったようで、果物を買っておけば夫は勝手にとって食べているが、子供たちは三人ともなかなか自分から果物を食べない。
 
忙しい朝など、何か口に入れて出かけてもらうため、リンゴをむいたり、キウイを半分にし、スプーンで食べられるようにしたり、輪切りにしておくと食べていくが、そうでないと決して食べない。過保護過ぎるか?! 
 
実家に居候している長男がやはり、果物を食べないと言って母が気にしていたが、家でもそうだったから放っておいてくれ、と言っておいた。笑 
 
ところで、今朝、シッター先で三男用にブロードを作るため、キッチンで野菜を切っていたら、足首を怪我し2週間自宅療養中の長男が椅子を持ってきて私の横に並んだ。キッチンに置いてあったオレンジを持って来て、食べる!という。

しかし、過去に切っても、絞ってジュースにしてあげても食べたためしがない。彼らも果物は食べるとしたらバナナくらいで、あとはリンゴか梨を煮てペースト状にすれば食べるくらい。
 
結局、オレンジを画像のように8分割にし、底になる皮の部分に切り目を付けかぶりつくと皮が取れるようにしておいたが、案の定食べず。昼食後、パパさんとママさんに食べてくださいといって進めた。
 
後から、聞いた話だが、ご主人はそのようにして切ってあげると食べるそうが、そうでないとオレンジは食べないのだそうだ。ママさんは、結婚するまであんな食べ方があるなんて知らなかったと言っていた。やはりそういうものなのか…
 
食べやすく切ってあげないと食べない。やはり過保護すぎなのだろうか…?!