ショペロの秋 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

 

イタリア各地での地下鉄、電車、バス、タクシー飛行機に至るまで、公共交通機関のショペロ(ストライキ)は日常茶飯事であるが、特に秋に多い気がするのは、気のせいだろうか?

 

特に金曜日が多く、バスや地下鉄などは、朝からストップ状態ではなく、ほとんどが8:45ー15時まで。そして一時的に再開するが、18時から終夜までストップと言うことが多い。

 

それでもバスやトラムは間引きで走っていることもあるが、ダイヤは乱れ、車で出勤する人も増えるから朝から市内が渋滞となる。

 

そうでなくても、事故や事件も日常茶飯事。理由もわからず、予定が狂ってしまうことなどしょっちゅうなのだ。

 

先日、早朝に胸のエコーの検査を受けてから出勤することがあった。それでも9時には間に合うはずだったのに、トラムが待てど暮らせどやって来ない。停留所で待つ人たちは増えるばかり。ある人が、「トラムは来ないわよ。」というので、歩いてシッター先へ出かけた。

 

すると、トラムが来なかった原因と遭遇した!なんと、停留所で止まっているトラムを抜かそうとしたバイクの女性が反対車線から来たトラムに挟まれてしまったのだという。不幸中の幸いで、その女性は軽い怪我で済んだそうだったそうだ。

 

 
また、先週、仕事からの帰りがけ、髪の毛を切りに行こうと思っていると、地下鉄を乗り換える̚カドルナ駅構内M1線の出入り口のシャッターが閉まっているではないか!どういうこと?(まさに上部に添付した画像のよう!)
 
駅の改札員が、ドウモで自殺があったらしい…と話していた。すると、駅のアナウンスでは、ドウモ駅の線路を歩いている人がいて、地下鉄は停車。状況確認のため、しばらくお待ちください、ということだった。ちなみにtwitterや後から出た新聞記事によれば、電気関係の不具合のため地下鉄停車、30分で地下鉄は復活した、とあったが、すぐに地上に出てしまった私は、トラムは何台待っても乗れる隙間さえないくらい込み合っており、バスで帰ることにした。皆ドウモの構内に人がいたんでしょう?と話していた。それにしても、よくよく考えてみれば途中まで乗って行けたガラガラのバスを2台も見過ごしてしまい、3台目に来た超込みあったバスに乗りこんだ。しかもまた乗り換えだ。
 
後から停留所に着くたびに、もっと中まで詰めろ!と叫ばれたり、クーラーをつけて!と叫ぶ乗客もいたりして、こちらとしては空腹と疲労(考えてみればその時は既に風邪の潜伏期間であったと思う)で頭がぐらぐら状態。マスクはしていたものの、ずっと目をつぶっていた。
 
今朝は、8:45-15時までのショペロであった。我が家からシッター先まで30分、時間がかかっても40分あれば到着できるのだが、朝は電車のタイミング次第。普段通りに家を出た自分が悪いのだが、2回地下鉄を乗り換えるが、1回目の駅構内で、サンシーロ行き最終便が入ります!とアナウンスが入った途端、地下通路の反対側を歩いている人たちがいきなり走り出した!
 
まだ間に合う!と思っていたが、なかなか電車が来ない。既に間引きか?2回目の乗り換えの駅につくと、乗り換えホームは既にシャッターが下りていた!やられた~。仕方なく地上へ出た。地下鉄を乗り換え1駅の距離であったが、バスで行くか!と思ったが、そこから見える始発の停留所にバスはおらず。とりあえずシッター先へ向かって歩き出し、1番初めのバス停留所では内環を走るバスは6分後に到着とあったが、歩いたほうが早いな!と思い、歩いて行った。結局後からバスに抜かされることはなかった。15分遅刻…あちゃ~。
 
こちらは余談だが、今日の帰りがけのバスで、○○のため(よく聞こえず)迂回するので、この先に行く人は降車するように、とアナウンスが入り慌てて降りた。あ~サッカーの試合があるからか?と思ったが、そのバスに限ってサッカーがあるからと言って行程が変更することはあり得ない。
 
歩いていて、止まっているバスに遭遇。それこそサッカー観戦に来た人が変なところに車を駐車し、バスが道路を回り切れなかったようだ。あちゃ~。

 

 

 

また、その目と鼻の先で、大量のガラスの破片を発見。???

 

 車上荒らしのようだ。これまた十中八九サッカー観戦者の車だろう。車の中もめっちゃくちゃ。お気の毒に…
 
郷に入れば郷に従え、だが、何年住んでも何かとどっとため息が出、これだけはあまり慣れたくない出来事ばかり…。嗚呼。