子供達3人をイタリアで育てたが、離乳食は全て日本風。自分達が食べるお味噌汁やスープのベースを薄め、ドロドロのお粥風にしたり、野菜を裏漉しして食べさせたが、それほど苦労した記憶はない。日本から離乳食を取り寄せている人もいたが、嵩張るしなぜ自分で作らないのか不思議だった。
長女の初めの小児科は当時隣に住んでいた高校生のお嬢さんの小児科を紹介してもらったが、彼女もすでにアラフィフで彼女自身もすでに大きな子供がいるはずだ。時の流れの速さに驚くばかり。
ローマの中心地でありながら一軒家に住んでいた小児科医は奥さんが栄養士で、彼女が離乳食のメニューを作った。ブロード(野菜や肉でとったスープ)に七面鳥を月齢によってドロドロ状から固形に変化にさせるもののパスタにチーズ?我が家は日本人だから日本風で行きます!と全くいうことを聞かなかった。爆
現在シッターで2度目、3人目が離乳食中。イタリア語で離乳食や逆に幼児語でご飯のことを「パッパ」呼ぶ。
週に数回野菜でブロードを取り、野菜は裏漉し。果物も瓶詰めのものか、実際小さく切ったりんごや梨、プルーンや桃などをゆでてミニミキサーで作る。
現在6カ月半の三男君は離乳食はお昼のみだが、今月半ばから昼と夜に離乳食となる。
現在のメニューのベースは、ブロード150㏄~を沸騰させ、その10%の量の粉を溶かし、そこへ野菜と肉または魚の瓶詰を40gくらい入れるもの。現在粉は、Farina di riso (米粉) Tapioca di mais ( とうもろこし粉 ) を使用。肉は鶏肉、七面鳥、牛肉など。魚はサーモン、黒鯛、スズキ、カレイ、鱒など。もう少し大きくなると、ウサギやラム、馬肉などの瓶詰めもある!
私は経験上いつも適当に、大体の時間帯に大体の量を食べさせてきたが、シッター先のママさんは、食事の時間や量はきっちり上げなきゃいけない主義で、まあ臨機応変に対応すればいいのに…と思いつつ、微妙に?調整しつつ対応している。
ただ、なかなかおっぱいやミルクを飲んでくれなかったので、離乳食になりだいぶ食が進むようになってきた。個人的には身長と体重のバランスが取れているし、何が問題なのだ?と思うが、小児科のおばあちゃん先生に言わせると、彼の食生活が遅れているとか? そこで母親も焦りを感じてしまうのだから、子供もいい迷惑だよな…と思う。フォアグラ状態にならなきゃ良いが...苦笑
それにしても、パッパが出来上がると、たっぷりオイルをかけて,チーズをすりおろしてかける。やはり食文化の違いなんだわ。子供のころからチーズたっぷり。う〇ちの臭いも我が家の子の乳幼児時代とは全く違う。生涯で消費するチーズの量はどんだけ違うのだろう?と想像してしまう。
そういう意味では日本人とイタリア人との間では生涯における醤油や味噌の量はどんだけ違うのか…?爆
考えてみると、上のツインズたちは、つい最近まで結構ドロドロ状のものを食べていたような気がする。そういう意味では、日本の離乳食は、「ゴックン期」、「モグモグ期」、「カミカミ期」、「パクパク期」と設定され、赤ちゃんの成長に合わせ、食材の固さを変えていく日本人ならではの几帳面さを感じる。また、食感を大切にする日本食の特徴でもあるだろう。
とはいえ、ツインズたちは、おにぎりやうどんも大好きだった。
日本のインスタントの離乳食事情は知らないが、乳幼児の頃の味覚というものは大事。子供の味覚を日々の食事で育んでいこう。
