タータ日記 ~ その53 保育園の洗礼 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

最近、やたらタータ日記、話題には事欠かない。爆

 

ツインズの保育園生活が始まり、それこそ慣らし保育の初日から鼻がたれ始め(イタリア語では鼻がたれた状態を"candela"カンデーラ=キャンドル、つまり鼻から蝋燭?状態だということらしい。初めて知った!)、既に(病気の)洗礼か?と思ったが、それ以上悪化することはなかった。

 

実は、今でこそ書けるが、2週間前、私は咽頭炎から仕事中いきなり38度の発熱。(咽頭炎で熱が出ることは普段はない!)頭がくらくらしていたが、ママさんは友人の結婚式前、エステだ、美容院だといって毎日お出かけ。日によっては整体やらピラティスがぶつかっており、休むに休めない状態でどうしようかと思っていたが、速攻で帰宅し、夜の7時半にはベッドに入り、翌朝は熱が下がったということがあった。

 

我が家の次男が学校が始まった途端に鼻はずるずる、咳もゴホゴホしていたので、我が家から始まっていたとしたら困るなあと思っていたが、私と同時にママさんも咽頭がひどくなり(まだ続いている!)、両親不在で乳幼児3人を預かったママさん側の祖父母のうちおじいちゃんが発熱し3日間寝込んだと聞いたから、菌はあちこちにあるのだろうけれど、免疫力がどれだけあるか?にもよるのだろうか…と思っていた。

 

ツインズは常に鼻水はだらだら状態であったものの、なんとか毎日を過ごし保育園に通っていたが、ついに前日の夕方、次男が発熱した!と保育園から連絡が入った。38度5分あったという話だったが、帰宅後は37度ちょっとくらいだったので、子供は瞬間的に熱が上がったりもするし、具合は決して万全ではないものの、それほど心配ないかも…と思っていた。

 

しかし、今朝出勤すると長男だけが不在。つまり次男は保育園を休んでいた。熱は?というと、前夜37度3分くらいには上がったものの、問題はなかったのだけれど、朝方嘔吐したので休ませた、ということだった。

 

目はとろんとしており、またまたピラティスに出かけていくママさんを追いかけ泣いたものの、私は三男を見ていたが聞き分けはよく、少しお昼寝をしたい、というので午前中から次男と三男が一緒に寝てくれちゃったもんだから、楽だった!

 

ママさんが帰宅し、抱っこされた途端に嘔吐。朝飲んだミルクを少し吐いた。しばらくして三男にご飯を上げている最中、次男は私に抱っこを求めてきたので、膝に乗せた途端、噴水のように3度も続けて嘔吐。彼もだが、私もエプロンをしていたものの、ぐっちょぐちょ。着替えさせていたら、今度は下痢が始まった!

 

その後、下痢も3回続いた。消化できていないミルクが半分凝固状態の真っ白な下痢で驚いた。

 

一度はベッドに寝かせようとしたが、私と夫妻が昼食になったら、騒ぎ出し結局一緒にテーブルに着いた。日本だと具合が悪ければおかゆ。食欲がなければ、やはり脱水状態を防ぐためにも水分補給が重要。両親たちはピッツアを食べていたのでさすがにそれは与えなかったが、急に私の椅子にやってきて「チャオ‼」とにっこり。私のお弁当のごはんをみて、欲しがった。しかし煮込んだものならともかく、白飯はだめよ…いいつつ、偶然お箸から落ちたご飯を「落ちたよ!」と言って口に運ぶ始末。まあ食欲があるならな…とは思ったが、お水を飲んだ途端に再び下痢。食事中ではあったが、さすがにその状態で放っておくのはかわいそうなので、お風呂に連れて行った。

 

何か食べたい?それともLettino(ベッド)に行く?と聞くと、眠りたい、という。なので、じゃあすぐにご飯食べちゃうね。というと、ママのところに行くから、ごはん食べていいよ、というではないか!じゃあすぐにご飯をおわらせるからね、と再びいうと、僕は時間があるから…という。2歳が言うことか?具合が悪いというのに笑ってしまった。

 

結局午後も次男と三男は2時間ちょっと寝てくれた。

 

夕方長男が帰宅。保育園では今日少なくとも下痢で5人の幼児が欠席だったという。また通園はしてきたものの、4,5人が皆お腹が緩い状態だったという…。つまり皆一巡するということか?

 

次男が飲んでいたコップで長男が水を飲み、コップの取り合いで喧嘩。喧嘩どころか既に潜伏中なのだろうが、病人が口をつけたものを口にしてしまったか…!と苦笑い。

 

我が家の子供たちは、体が丈夫なことだけは自慢だったので、高熱を出したり、寝込むことはほとんどなかったが、その割によく鼻血を出されたな…苦笑

 

いずれにしても、保育園、幼稚園生活がはじまると、ほとんどの子供たちは次々と病気をもらってくる。初めての集団生活に加わる場合、免疫が弱く、ちょっとした風邪ウイルスにもかかってしまう。しかしそれを繰り返すことで免疫力は高まり、病気になりにくい身体になっていくわけだから、ある意味、健康な体になる通り道、ということだ。

 

そして、周りも免疫力が下がっていれば、すぐにうつってしまうことだろう。

 

今だママさんは育休中ではあるが、子供を持って働くということは、決して簡単なことではない。(いや、大変になるのは私か?爆)とはいえ、頑張っている母親の後姿を(私のか?爆)、子供たちはきっと見ているはず。親も心が萎えそうになるかもしれないが、健康になる階段を上っているのだと思えば、ただただ忍耐で対処するしかない。

 

何とか乗り越えていこう。