タータ日記 ~ その51 大人も忍耐 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

ツインズの保育園生活が始まり3週間。

 

今や私が朝シッター先に到着すると、彼らは既に家を出ており、夕方4時過ぎに帰宅してくる。家を出るまでどれほど大変か、もともと想像は出来ていたが、家は泥棒が入ったか?本当に嵐の間窓を開けっぱなしでひっちゃかめっちゃかになってしまったか?という状態。

 

パパさんは既に自室で仕事をしており、三男は寝ているか、大泣きしたまま放っておかれることが多い。乳児が泣くのはある意味仕事。それは構わない。ただ、前日に畳んだ洗濯物がそのままだったり、洗濯物どころか洗濯機も前夜から終わってそのままだったり、流しもそのままだと、いい悪いは別として、家事や育児のキャパは人それぞれなんだなあとしみじみ思う。まあだからこそ、私には仕事があるのだけれど…。

 

ところで、先週、ツインズの検診があり、ママさんと一緒に子供たちを病院へ連れて行った。当日まで検診はママさんと私が行くのか?パパさんがいくのか?はっきりしていなかった。場合によっては私が家で三男を見るということだったが、やはり病院へ。

 

その後直接ツインズを保育園へ連れていき、教室まで彼らを送ったが、意外にもチャオ―!といってすんなり教室へ。

 

毎日夕方ママさんが迎えにいくと、長男は家には帰りたくないといって機嫌が悪くなるそうだ。また、次男は帰宅し、ママさんが部屋に入ってしまったり、姿が見えなくなると、キーキー騒ぎ出す。それだけ保育園では、知らず知らずに我慢をしているというか、神経を使っているのだなと思う。

 

4時に帰宅し、おやつを食べさせ、週3回お風呂に入れることになっているが、なかなかタイミングよくお風呂に入れさせられないこともある。というのも、やはり二人とも、日中かなりストレスがあるようで、そのしわ寄せが帰宅後に出る。考えてみれば、我が家の長男も次男も夜泣きがひどかった。

 

特にツインズたちは、おじいちゃん、おばあちゃんとおじさん、おばさん以外の交流はなく、公園も人がいなくなる夜にたまーに連れていくくらいであったから、人の交流という交流がなかったことが原因であろう。

 

そして、最後にママさんが切れる…勘弁して~。

 

ところで、先週土曜日、ママさんの高校時代の友人の結婚式に参列し、かなり長い間3人をママさん側の祖父母と妹夫妻、そしてママさんの乳幼児時代のベビーシッターに3人を預けたそうだが、散々だったそうだ。いやあそうでしょう?想像できるわ。最終的にTVばかり見させてしまい、三男に限っては抱きっぱなしだったそうで、週明けは抱き癖がしっかりついていた。苦笑

 

TVや携帯など与えてしまうのは簡単だが、あとでそれを取り上げるのが大変になる。子供たちの興味をいかに引き出し、飽きさせないか。そして、安心感を与えるか…それは非常に忍耐がいるものだ。

 

しかし、子供の安心感は幸福感や忍耐力にもつながる。つまりオキシトシンね。

 

まずは周りの大人の忍耐力次第。そして、大人も好奇心といろいろな角度から物事を見る目も大切

 

子育ては親を成長させるのだと、改めて思う。

 

今や私は乳幼児と親の観察係かな?苦笑

 

子育てで、子供も親も生かされて愛されていることを知り、他者の祝福となることができるよう祈るばかりである。