タータ日記 〜 その49 マチェッロ | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

ツインズの保育園生活が始まり1週間。

 

とりあえず通っているが、その反動がマチェッロ!

 

イタリア語でマチェッロ・macelloとははちゃめちゃなという意味。

 

元々は屠殺場。屠殺すること。大虐殺、殺戮、破滅、破局。無茶苦茶な状態、大失敗、溢れかえっていることなどを意味するが、”che macello!”で、「なんてこと!」とよく使われる。

 

話は基、先週の慣らし保育の時点で、既に風邪をもらってきて鼻水たらたら。週末に次男は発熱したらしい。慣らし保育中はお昼寝までできず、帰宅させられていたが、4日目から有無をいわさずお昼寝をし午後3時にはお迎え。大体3時半から4時くらいの間に帰宅してくるが、徐々に登園も帰宅も本来の時間(8時半登園、17時半帰宅)に持って行くらしいが、家を出るまでが嵐のよう!

 

現在は9時登園だが、私はそれに合わせて出かけていく必要もなく、9時にシッター先に到着すると、パパさんが三男を見ている状況。元々は手のかかる子達だが、ある意味今は精神的な事もあるから、そこを配慮に入れうまく持っていかなくてはいけないのに、ママさんが発狂する!その姿を見てご主人は見て見ないふり、しかしご主人も度々大声を出し、そこで全く怯まないツインズも大物だが、私の方が滅入ってしまう。勘弁してよ!苦笑

 

11月にママさんの産休・育休が終了するが、1ヶ月使える権利のある?休暇を利用し年内まで休み、年明けから仕事復帰予定。イタリア人はキャリアを主張する割に、権利として使える休暇はしっかり取るからすごいなあと思う。その後はママさんはオフィス勤務を希望。逆にパパさんはママさんと同じ職場に勤務だが、可能な限り自宅でリモート勤務を希望している。まあその方がいいだろうな。苦笑

 

それにしても、乳幼児にとって集団生活に入る際、まず母親と別れる時点で、人生最大の悲劇かの如く泣き叫ぶ。たまに全く問題なくすんなり行く子もいるが、クラスメイトにもそういう女の子がいて、その子のママさんの方が哀れ悲しみ?泣いていたと言う....。

 

ママさんは「うちの子たちは異常なのか?」と聞いてきたが、保育園に入り母親と泣いて別れるのは、後追い同様本来良い傾向だ。母親に対する絆があるから不安になる。逆に泣きもせず別れる子は後になって、不安定も出て来がち。「成長を喜びましょう!」と言ったが、渦中にいる人には、響かないか?苦笑 一応これでも伊達に3人子供育てたわけじゃありませんから。しかも私にとっては海外であり、夫は子育て全くあてにならなかったし。爆

 

ところで前日、ツインズのお迎えにママさんは午後3時に出かけたが、4時に三男の定期検診の予定が入っていたが、なかなかママさん&ツインズは帰ってこない。三男は瓶詰の果物で離乳食のトレーニングをはじめたばかりであるが、おやつを食べ私の腕の中で寝ていた。

 

すぐに出かけなくてはならないし、このままでいいか?と思い抱っこしたままソファに座ったら私もうたた寝してしまった!ふと目が覚めてまだ戻ってきてないの?と思い携帯電話を見ると、「今保育園を出た。すぐに三男を連れて出かけるから準備しておいてほしい」とメッセージがあり、気づくと私のパンツの膝の辺りは三男の頭の寝汗でぐっちょり!

 

大慌てで彼の汗を拭き、オムツとシャツを着替えさせシングルのベビーカーに乗せ準備していたら、大騒ぎのママさんご一行ご帰宅!ママさんはこれから三男を連れて診療所へ出かけるから私と家で待っているよう言ったのだろうが、そこでママ、ママ....と次男が大泣き、長男も疲労だか保育園から帰りたくなかったのかご機嫌斜め。いきなりマチェッロな状態で結局私も出動で総勢で出かける事に...

 

長くなるので続く。